カジノ法案までも審議入りめざす政府・与党。大門実紀史参議院と苫小牧市へ行き、計画などの現状を調査しました。
調査には党道議団(真下紀子・菊地葉子・佐野弘美)、松橋ちはる道議予定候補、党市議団(冨岡隆・工藤良一)、原けいじ市議予定候補とで、市役所での聞き取りと候補予定地の視察にまわりました。苫小牧市は「リゾート構想」として、さまざまな施設などとともにカジノも入っています。
市からは「少子化が進むなかで経済や雇用の起爆剤に」という目標が話されましたが、大門議員が「その社会状況はどの町も同じ。それでも賭博であるカジノに頼らないでがんばろうという町もある。なぜ苫小牧ではカジノを選ぶのか理由を聞かせてほしい」とズバリ。確かに「カジノでなければならない」理由は、どこにあるのでしょうか。
公共事業と違い民間が進める事業のため、市としては法案成立を待って、選定されれば希望事業者と協定を結ぶ段取りになります。そこで必要なことは事業者に言うとしていますが、市の説明文書のなかには、事業者の負担に対して一定の配慮をするとあります。周辺インフラ整備や、税の減免など想定されます。経営が悪化すれば、市民負担に跳ね返ることはないのでしょうか。
想定試算は事業者側が出してるものですが、開業時に延べ年間600万~1100万人が来るとしています。だいたい1日1万~2万人、休日には2万~3万人が来場することになるでしょうが、それだけコンスタントに365日も来場があるのでしょうか。
何よりギャンブル依存が増える恐れ、マネーロンダリングの恐れ、治安上の恐れなどは、どれだけ真剣に検討されているのでしょうか。そもそもカジノが違法なのは賭博だからであって、法案で合法化しても本質は変わりません。ギャンブル依存は家族や友人なども巻き込み人間関係も壊してしまう現実を、どれだけ知っているのでしょうか。
候補予定地は周辺にゴルフクラブがありますが、静かな森のなか。鳥のさえずりも聞こえました。ゴルフクラブは地下水を引いているそうで、ここまで確かに上下水道は引っ張ってこれないような場所です。3万人規模の上下水道の確保が可能なのか、私には理解できませんでした。
全体として聞くなかで、そもそもカジノ解禁に私は反対ですが、これで本当に解禁して大丈夫なんだろうかという思いがしました。周辺インフラ整備などで市の税投入とはならないか、自然環境は、ギャンブル依存は‥‥このような不安を多くの国民が抱えたまま、明日から国会で短時間の審議で可決することで本当にいいのでしょうか。
人の不幸を経済政策の柱にするだなんて、おかしいと思います。さらに世論を広げていきたい。
【今日の句】賭博ある 町を市民は 誇れるか
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