2018年6月6日水曜日

国は貧困問題に正面から向き合って

 11人が亡くなられた札幌「そしあるハイム」火災から4ヵ月余。国会での高橋千鶴子議員の質問も持って、あらためて関係団体などを訪れました。

 白石区のNPO法人には、さとう綾市議予定候補と。北区では長屋いずみ市議予定候補とでうかがいました。2月の国会調査の際にも話をうかがったNPO法人などですし、一定の時間も経って落ち着いたことから和やかな懇談となりました。

 防火対策が必要なのは当然ですが、生活困窮者などを支えていることから運営費はギリギリです。スプリンクラーをつけたいと思っても原資がなかったり、民間アパートを丸ごと借りている場合には大家さんから「そんなにお金がかかるなら」と、逆に退去を求める動機にもなりかねない実態もあります。現場まかせにしないで、国や行政の支援が絶対に必要です。

 しかし、そうなれば「制度の隙間」があることを行政みずからが認めることになり、本来は生活困窮者の権利を守るための対策を本来は取らなければなりません。生活困窮となる要因は人それぞれで、縦割り行政では即応できていない現実もあります。総合的な対策を本気で考えるときではないのでしょうか。

 防火対策にしても、結局はケースワーカーに点検させるというもので、ただでさえ業務が多いのに現場の善意に頼るというものでしかありません。そもそも「対象となる人にさえ、なかなか会えないケースワーカーの実態を国や行政は本当にわかっているのか」と話す方もいて、確かに、と思いました。ちなみに札幌市のケースワーカーは経験が少ない方も多く、基準の機械的適応や言葉遣いの心配りの課題についても話題になりました。

 生活や就労の支援、生活保護の活用、保証人などがない場合での住宅対策などなど、具体的に解決すべき問題が多くあります。そこを担う自治体職員などの増員や処遇改善、またNPO法人などにも人件費の維持・拡充につながる対策も急がれると実感しました。

 今の日本の現状では、誰でも貧困状態に陥る可能性があります。それでいながら日本はセーフティネット機能が乏しく、国民の基本的人権を国が守ろうとしているのか疑わしくもなります。公文書改ざんなど、自分たちを守ることを最優先としているような政権を前にすると、やっぱり安倍政治を早く終わらせたいと思います。

 明日も朝から宣伝へ。夕方には新潟に向かう予定です!

 【今日の句】守るなら 政権よりも 人権を

0 件のコメント:

コメントを投稿