2018年9月7日金曜日

支援にも「心」が伝わるよう

 今日は紙智子参院議員と酪農調査や道難病連へ。党道委員会で対策本部も立ち上げて、全道の党地方議員などからの情報も集中しています。

 とはいえ依然として全道での停電が解消されず、広い北海道のすみずみで何が起きているか、どんな要望があるのか掌握が難しいのも事実。SNSの書き込みは真偽の見定めが必要ですが、いろんな状況を知るうえでも重宝しています。私のブログも、どんな形でもいいので誰かの役に立ってほしい。

 停電によって苦しんでいるのは酪農家や。難病患者・障害者です。酪農は加えて、水がなければ牛の飲み水がないし牛舎も洗えません。停電により搾乳機が動かせず、搾れなければ乳房炎にもなりかねません。自家発電を持っていない農家は自己調達したり、農協などの電源車を待ったりと、それだけで時間が割かれてしまいます。

 さらに搾った乳も冷やせなければ品質も落ちるため、廃棄しなければいけなくなるのです。今日、薮田亨町議の紹介で伺った長沼町の酪農家も「搾りながら悔しい思いだった」と話されていました。経済的な損失だけでなく、その切なさが伝わってきて苦しい思いになりました。この様子を見ていた小学生のお子さんは、どのように感じたのか聞いてみたくもなりました。

 道難病連では増田会長らから、地震直後からの苦労をお聞きしました。道難病連センターでは宿泊もでき、当日も12人が泊まっていたとのこと。地震で飛び起きて駆けつけた増田さん自身も難病の身ですが、水や食料をかき集め、避難所をいっしょにまわり、一方で全道患者からの情報などを一身に引き受けていたのです。本当に頭が下がる思いで話を聞きました。

 それだけに行政の親身な支援が(今も)必要だと話されました。増田さんやスタッフ自身が難病を抱えているだけに、倒れてしまっては元も子もありません。本来は福祉避難所が設置されてれば負担は軽減されるはずですが、それも実施されずじまいでした。それならそれで畳の部屋や車椅子対応の風呂などもある、このセンターを使えるようにしてほしいと要望してきたそうです。それは同時に、難病を抱えるスタッフだけに頼らず行政の責任が問われる課題だと痛感しました。

 あらためてセンターの中も見ましたが、ゆっくり落ち着けそうな和室や入浴環境です。ただ健常者でさえ食料確保が大変な現状で、難病患者が長時間、店の前に並ぶこともできないわけです。ここに行政の支援ポイントがあると思います。震災対応のマニュアルがあるのであれば、しっかり難病患者の拠点を守ることに力を尽くしてほしい。

 話は前後しましたが、道庁からの現時点での聞き取りと情報交換をおこないました。宮川潤道議が同席しました。私たちが各地をまわって得た情報も隠すことなく、こういう時は行政も議会もいっしょになって解決していくことが必要だと思うのです。私からは、▼自治体職員を支える人的支援、▼良し悪し含めて見通しが持てる情報発信、▼罹災証明や医療など専門家の集中、▼避難所のトイレ対策--などの状況を伝えました。少しでも改善されるよう願っています。

 明日は高橋千鶴子衆院議員が北海道入り、液状化の地域や厚真町をまわる予定でいます。ところでわが家も今夜、電気が復旧しました。小1の子はムダな電気を消すのに一生懸命になっていました。早く全道の復旧を願うばかりです。

 【今日の句】こんな時 あたたかさって 知るもので

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