党道委員会として、北海道新幹線の札幌延伸にかかわる提言を発表しました。近く道委員会HPにも掲載されますので、ご一読ください。会見は私と政策スタッフでおこないました。
2012年にも北海道新幹線にかかわって提言を発表しています。この時は、並行在来線である函館本線・山線の存続や、巨額となるであろう建設費負担の道民的議論や合意なく、一方的に進めるべきではないとしていました。7年が経ち、新函館北斗まで開業したことや、その新幹線自体も約100億円の赤字を抱えること、今の経営状況ではJR北が単独で維持困難とする路線問題、新幹線トンネル工事で出る要対策土の処分問題など、新たな状況が生まれています。そのいずれも矛盾を広げています。
提言は「北海道新幹線の札幌延伸はいったん凍結し、中止も含めた道民議論で再検討を」と題して、道民参加で議論するべき6点を提起しています。世論調査をすれば、賛否が半々の北海道新幹線。立場の違いがあっても冷静な議論が必要な状態だと思い、まとめたものであることも知ってほしいのです。
①約100億円にものぼる北海道新幹線の現在の赤字
②札幌延伸における「需要予測」が適正なのか
③巨額の新幹線赤字を抱える一方で、地方路線を切り捨てていいのか
④建設費用が増大する恐れ
⑤トンネル工事からの要対策土の、処分地が決まっていないこと
⑥並行在来線の経営分離を許していいか
などで、この間の経過や数字も交えて整理したものです。とてもブログでは書ききれませんので、くりかえしになりますがHPでご覧いただけると幸いです。
道民や自治体、関係者やJR北海道にも届けながら、党としても議論を進めたいことも述べました。来月から消費税増税や運賃値上げも実施されようとしているなか、さらなる道民負担など認められない立場で私もがんばりたい。
南区で入党される方を迎え、仲間が増えることの喜びを支部のみなさんと分かち合いました。夜は反原発抗議行動に足を運び、参加者みんなで「再稼働反対」と心ひとつに声をあげました。いっしょに力を合わせるって大事だな、と実感した1日でした。
【今日の句】将来に ツケをまわさぬ 選択を
乗り鉄の医師で札幌から鹿児島中央まで1日で縦断した者です。
返信削除①約100億円にものぼる北海道新幹線の現在の赤字
この原因は札幌から新函館北斗までのアクセスと乗り心地の悪さにあると思います。現在特急スーパー北斗で3時間半かかり非常に揺れ、乗り心地が悪いです。
②札幌延伸における「需要予測」が適正なのか
札幌まで延伸されれば新幹線の乗り心地の良さから需要は増えると思います。
また倶知安を経由することでニセコに行く海外の富裕層が東京から乗ると思います。
③巨額の新幹線赤字を抱える一方で、地方路線を切り捨てていいのか
これを許さないのが共産党の役目ではないでしょうか。
④建設費用が増大する恐れ⑥並行在来線の経営分離を許していいか
延伸が実現されれば解決すると思います。
⑤トンネル工事からの要対策土の、処分地が決まっていないこと
これが一番の問題ですが、このために延伸が妨げられてはいけないと思います。
まず一度札幌から仙台あるいは東京までJRで移動してみてください。
また九州新幹線の視察もお願いします。博多から鹿児島中央まで従来4時間半かかっていましたが①時間半となり人の動きが大きく変わっています。
Uro_tetu さん、コメントありがとうございます。
削除このような点で議論や合意がつくられる必要があると思うのですが、見切り発車で将来世代にツケがまわるようになってはいけないと思います。今回の提言で道民的議論を呼びかけているのも、そのような意味があります。
私も国会にいたとき、本州では各新幹線で移動していましたし、道内移動はJRが多くを占めます。乗り心地や人の流れも感覚的にはわかりますが、私の主観だけで決めることは慎重に、しかし各地の鉄道にも乗っても体感するのも大事ですよね。
あらためて、ご意見ありがとうございます。