2020年3月26日木曜日

北海道の自然と第一次産業を守れ

 春の農作業を前にパートや派遣などの人手の確保、また技能実習生の出入国などが心配な農業分野。北農中央会で現状を聞き取りました。この課題は昨日の参議院予算委員会でも、紙智子参議院議員が質問しています。

 農作業は、天候など限られた時間のなかでおこなうだけに、一定の経験があればこそスムーズに進みます。技能実習生も従来なら今の時期に日本に来て日本語などを学び、今後の実習を迎えます。そのスケジュールが崩れる恐れがあります。パートや派遣なども、感染が広がる状況となれば、その確保も大変になります。

 もちろん生産者や家族への感染も不安です。限られた時期におこなう作業が感染のためにできなければ、場合によれば1年の収入へ直接に響きます。まだ先の話ですが、選果場での人手不足も心配です。畜産では和牛の枝肉価格が下落してもいます。不安は尽きません。

 北海道にとって第一次産業は、大事な基幹産業。価格保障・所得補償の拡充を柱にしながら、緊急的な経営安定対策の準備も急がれます。政府が規模拡大を誘導してきたのですから、人手不足への対応や補償にも、しっかり国が責任を負うことが求められます。ていねいに現状を聞いて、国会とも連携していきたい。

 今日26日は、チェルノブイリ原発事故が起きた日として、原発問題全道連絡会・国民大運動北海道実行委員会が定期的におこなう宣伝の日。来月で事故から34年になります。風化させてはならないし、福島第一原発事故だって今なお収束していないもと、早く原発ゼロへ政治が決断するべきと私もマイクを握って訴えました。

 これだけ自然豊かな北海道に原発はいらないし、道民の自発的節約とあわせて、適正なエネルギー構築は北海道ならできると思います。その選択が早く道民多数の声となるように、引き続き私も声を発していきたい。北海道の自然と第一次産業を守る道は、必ず拓くことができるはずです。

 【今日の句】食卓に 届くまでには 幾人も

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