今日は白糠町・棚野孝夫町長への表敬訪問からスタート。町役場に入ってビックリ、体温測定の大ディスプレイの横に、私を歓迎してくださる電子掲示板まで! 恐縮しながら町長室に足を運びました。鎌田民子町議が案内してくださり、今日も石川明美・小選挙区7区予定候補といっしょです。
実は北海道で最初の石炭採掘は1857年、白糠なのです。炭鉱が栄え、営林署があったほど林業も盛んだった白糠村から町制へ移行して今年でちょうど70年。棚野町長との懇談は、その白糠の歴史から始まりました。北海道町村会会長も務める棚野町長は、道内で共通する悩みである人口減少を考える上でも、歴史と自然、地域資源に目を向けることの大切さを語られたのです。
道東地方特有の冷涼な気候は酪農・畜産に適しているだけでなく、畑作にも取り組んできた歴史が白糠にはあります。しかし大消費地に遠い地域ゆえ、当時の鮮度維持の技術では新鮮さを保てず、畑作は減っていきました。一方で、日照時間が長い同町の特徴を生かしてブランド化されたのがシソで、その豊かな香りも生かした赤シソ焼酎・鍛高譚は誰もが知る特産品になりました。「外国産のシソを使って加工しても、やっぱり白糠産シソの香りがいいとなったんですよ」と棚野町長。「生産者の収益をあげることが必要で、そのために行政が力を発揮するときです」と力を込めました。
長い日照時間を活かして、太陽光発電施設は町内で大小30を超えて設置されています。その税収入を財源として取り組んでいる子育て支援策は、●出産祝い金の支給、●18歳までの医療費無料化、●保育料の無料化、●学校給食費の無料化、●新入学児童・生徒入学支援金の支給--と多岐に渡り、今度は高校の給食費無料にまで進めようとしています。この事業は町の公苑墓地に建立されている「太陽の手」の名も引いて「太陽の手 子育て支援」として同町HPでも紹介されています。「誰のために(行政を)やるのか、そこがぶれなければいいんです」と語られる口調から、これまで取り組んできたことの手ごたえが伝わってきました。
一方で、道内のどの地域でも厳しい水産事情といった課題が白糠にもあり、きめ細かく国が支えていく大切さを学ぶことができました。千島海溝を震源とする大地震・大津波も予測されていますが、東西に長く平坦な白糠町での避難は行政と住民が密着した事前の取り組みが必要になることも話題になり、私からも力を合わせていきたい旨を述べました。
街頭宣伝にも取り組み、また地域での「つどい」では、コロナ禍で集まりを避けてきたものの外でおこなうパークゴルフなどは気をつけながら再開しているんですよなど、くらしの一端が語られ合いました。しかし、その後のニュースで道内の陽性者数が1日あたりで初めて100人を超えたことを聞き、道や札幌市はススキノなどでの営業時間短縮要請を検討していますが、これまでどおり補償をセットにすることが必要です。エピセンター化している状況では検査体制の強化も重要ですが、これは検討が進められているとも聞きます。入院患者も増えていることから医療体制の支援とともに、春先に宿泊施設などを借りたようなことも急ぐ必要があるのではないか。道党としてやれることを考えながら札幌へ戻りました。
【今日の句】太陽が 照らす町こそ 温もりも
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