「しんぶん赤旗」日刊紙では党員の訃報を掲載しています。全動労争議団団長として力を尽くされ、団長の名からは想像できないような柔らかい口調で、この間まで私にも街頭宣伝で励ましてくださった池田孝治さんが亡くなられたことが今日、掲載されました。心からのお悔やみと感謝を申し上げたいです。
1987年の国鉄分割・民営化の際に、全動労や国労などの組合員7000人以上が新会社に採用されず、1990年には1047名が「2度目の解雇」という苦しみを背負わされました。労働者本人はもちろん家族にとって、たたかい続けることには不安や戸惑い、悔しさがあったと思います。その争議団長であった池田さんには、いっそうの重圧があったはずです。
争議解決の「いちの日」行動、支援と連帯の「国鉄フェスタ」、年末の団結集会やさまざまな決起集会などの場であいさつされる池田さんからは、その言葉の端々から不条理を許さない固い意志とともに、仲間と家族を思うあたたかさが常ににじんでいました。国を相手にした最大争議である採用差別事件の節々に私も参加させていただき、池田さんの姿勢から多くのことを学んできたのです。写真は2009年12月10日の団結集会の1コマです。
争議和解後は、少しでも心が穏やかに過ごされたことができたでしょうか。党員としても大先輩の池田さんの背中を思い出し、誰もが安心して働ける日本の実現へ私も力を尽くしたい。
ところで、大阪市廃止の是非を問う住民投票はブログを書いている時点で、まだ判明していません。よい結果が出ることを願って、これから私も待ち続けます。
【今日の句】穏やかななかに 貫く芯に触れ
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