2020年12月18日金曜日

住民説明会をすればいいのに

 党道委員会の総会を終えて、札幌市手稲区星置地区での「オープンハウス」視察へ。家の建て売りではなく、新幹線トンネル工場の残土受入れについての展示とともに、市民と鉄道・運輸機構との「対話の場」として設けられたものです。佐々木明美市議に案内いただきました。

 オープンハウスは今日から3日間で、星置地区センターが会場です。今日は17時時点で約50人が来られたとのこと。以前にも近隣地区でオープンハウスは開かれましたが、佐々木市議いわく展示内容には若干の「発展」もあるようです。市民世論を意識していることがわかります。

 展示は、新幹線工事などの基本がわかるようにと構成したブルーのパネルコース、より専門的な知識を知りたいという方に向けたオレンジのパネルコースとがあります。ところどころに説明員が配置されていて「対話」できるようになっています。内容はこれまで機構から受けたり、ホームページや資料で見てきたものが中心と思いました。

 そのなかで前回より説明が加えられたのが、ヒ素など重金属に対するリスク評価の部分だとのこと。トンネル工事の残土は土対法のもとでは対象外ですが、この基準を機構でもふまえて対策をするとしています。市内の工区でも、土壌溶出量の事前測定では基準超の対象物質が検出されています。その結果を示しているパネルの後に、リスク評価のパネルがあります。

 結論的には「人体に急性影響はない」とされました。「ただちに人体に影響はない」ということです。土対法の基準をふまえるとしてるのですから、何やら逃げ口を準備してるのかとも思える結論です。展示最後の「まとめ」でも「人体に急性影響はない」と繰り返されていました。

 科学的に安全性を検討するのは大切なことです。それでも専門家の意見は分かれているし、例え安全な土であろうと、自分の住む地域や近所に大量の土が運ばれることは喜ばしいことではありません。だから納得へのプロセスが大事なのに、住民説明会でなくオープンハウスという手法を選んだのはなぜなんでしょうか。

 いずれにしても住民合意なく進められないのは、国交相も答弁したとおり。札幌市議とも、しっかり連携していきます。

 【今日の句】対話の場 必要なのは 総理では

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