対談を始める前に木村さんは「こちらにおいで」と、部屋に飾られていたお爺さん・お婆さんなどの遺影写真を見せてくださいました。今日の対談テーマの1つは「歴史に向き合うこと」。木村さん自身も「過去に目を閉じる者に未来はない」と、くりかえし各地で呼びかけています。思わず背筋が伸びました。
この数日、あらためてアイヌ関連の文献に目を通す日々でした。収奪や屈辱に直面し続けてきたアイヌ民族の歴史を語りあうのに、私が不勉強では対談を引き受けてくださった木村さんに対して失礼です。学び直すなかで新たな気づきもあり、教育の必要性や、ネット上の匿名による無責任な発言などの害悪も、学ぶことを通して実感できました。
「アイヌネノアンアイヌ」=「人である人として」。この言葉の重みを共有しあった対談になりました。木村さん自身もアイヌモシリをすべて返せという現実的なことを言うつもりはないと述べ、しかし収奪や屈辱の歴史に対して日本政府が謝罪し、まさに「人として」同じ立場で話し合うことを求められています。そんな時に差別や侮辱の発言などを、とりわけ国会・地方議員や報道からされることなど論外です。
詳しくは掲載される「ほっかい新報」を、ぜひお読みください。道内の日本共産党事務所にご連絡ください。
二風谷にも立ち寄り、アットゥシ織りで有名な貝沢雪子さんにお会いしてきました。写真でわかるようにオヒョウなどの木の内皮を削いで、煮詰める中で薄くなったものを染めていき、割いたものが糸として織りに使われていきます。室内に置かれている染められた糸の数々が、素朴な自然の色そのもので本当に美しい。
実は5月31日付「しんぶん赤旗」の「若者BOX」というページで、お孫さんの関根摩耶さんがインタビューに答えてくれています。その掲載紙をお届けするために足を運んだのですが、突然の訪問にも柔らかい笑顔で迎えてくださった貝沢さん。「あら、私も写っているわ」と、集合写真のなかに確かにいらっしゃいました。俳優の宇梶剛士さんにも慕われる貝沢さんの温もりに、私もあたたかい気持ちになりました。
松橋ちはる道9区予定候補との宣伝キャラバンは平取町から日高町、新冠町、新ひだか町とまわりましたが、平取町では木村二三夫さんやお連れ合いさんも駆けつけてくださり、本当にありがたく感激しました。飲食店の店主さんや「鈴木議長さんにもお世話になっています」という方まで次々と声をかけてもくださり、気が引き締まる思いでした。
日高町の「集い」ではワクチン接種や東京五輪が話題になり、参加された方のリクエストで全員での記念撮影も。各地でトマト・トマトジュース・缶ジュースなどが次々と差し入れられて、ひしひしと期待も感じました。新冠町では風が強いなかでも支持者の方が日本共産党の旗を持ち続けてくださり、新ひだか町では選挙本番かと思うくらい演説箇所に足を運んでくださっていて、その勢いからか買い物途中の方も足を止めるなど注目が集まりました。
せっかくだからと最後に予定していなかった団地で演説すると、窓を開けてベランダなどに出てくる方が次々に見えられたのにはビックリしました。今の政治に関心を向けて、そのうえで「どうしたらいいか」と考えられている方が、これだけ多いのです。道筋や展望を示すことの大切さを肌で感じました。
明日は豊浦町から始まり、胆振西部を駆け抜けます。
【今日の句】人として 向き合ってるか 菅総理
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