2011年10月30日日曜日

命にぎわえ田んぼに

 毎年、うたごえサークル「春の森」の定期公演に足を運んでいて、今年も娘と会場に向かいました。

 以前に脚本・作詞をされる関山昭子さんと対談(こちら)させていただき、それからずっと公演を聞いてきました。

 今年のテーマは「田んぼ」、舞台は「新十津川町」。

 十津川村から移って来られた「宮本家」の子どもたちの成長と、田んぼでの稲の生長が折り重なって、物語は展開されていきました。

 ちょうど先週、新十津川町に行き、TPP問題で農業への打撃が心配される中だけに、これまでの公演とは違う、胸にこみあげるものがありました。

 最後の「命にぎわえ田んぼに」には、このような歌詞があります。

 わたしたちは日本の田んぼ

 古里は豊かなる大地だった

 けれど 年ごとに姿を消してゆく

 田んぼを守るのは誰ですか

 米づくりの村はどこへ行ったのでしょう

 にぎやかだった 村の結婚式よ

 にぎやかだった 子どもたちの声よ

 にぎやかだった 収穫の祭よ

 今 明かりが灯る家は わずかに

 最後にナレーターの台詞の中にあった「国のおえらい方のみなさん、頼みますよ」との言葉が、とても重かった。

 一生懸命にうたい演じる子どもたちの姿が、本当に「稲」を象徴していたかのようでした。

 「春の森」のみなさん、本当にありがとうございました。私もがんばります。

 【今日の句】 首相には 田の風景は 守れない

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