2012年5月13日日曜日

世界から食料を買い漁る国にしていいのか

 今日は帯広市で演説会! 午前に記者会見で発表された渡辺ゆかり小選挙区11区予定候補、大門実紀史参議院議員と私とが弁士となりました。

 帯広市に向かうJRの車窓からは、農作業に励むトラクターを数多く見かけました。

 十勝地方は昨日まで低温と雨で、晴れた今日は絶好の農作業日和なんですね。

 ちょうど桜も満開を迎えて、花見に行く人も多いかな‥‥と思いつつ会場に行くと、あっという間に座席がいっぱいとなりました。

 TPPは医療・金融・労働など社会全般に及ぶ問題ですが、第一次産業を直撃するという点では、「オール十勝」でTPP反対の運動が広がってきました。

 もちろん日本共産党は、その一点で力を合わせてきたわけですが、しっかりアメリカにモノ言える議席を増やさないとTPPを止められないのですから、十勝の声を日本共産党に!と私からも訴えました。

 一戸あたりの耕作面積も大きい十勝ですが、生産者みずからが経営効率を上げて規模を増やしていくことと、利益目的で規模拡大をはかり企業が参入するという点では、分けて考える必要があります。

 自然を相手とし、しかも低関税の影響で価格下落競争に巻き込まれ、大規模化した農家にとっても経営はそう簡単ではありません。

 採算が合わないとなった時に撤退するのは、企業の鉄則みたいなもの。

 政府は大規模化や企業参入で「強い農業」が作られるかのように言いますが、まったくの幻想だと思います。

 家族経営を基本に、生産者みずからの創意でおこなう集団的営農を応援する仕組みを強めるなど、元々の考え方からあらためる必要があるのではないでしょうか。

 TPPストップとともに、第一次産業と地域経済の振興策も合わせて、日本共産党だからできるということをもっと広げたい。

 そもそも日本の食料自給率が39%というのが「食の安全保障」から見ても、あってはならない事態です。

 言い換えれば、私たちの体の6割が外国産ということでもあります。

 外国から食物を買い漁れるような時代でもないし、貧困と飢餓に苦しむ国がある中で、いわゆる先進国が金の力で食料を買い求めるというのもおかしい話ではないですか。

 食料生産の条件が大きい北海道から、その声を上げていくためにも私ががんばりたい!と思った十勝での1日でした。

 【今日の句】 北の地で 明日の命が 育まれ

2 件のコメント:

  1. こんにちは!
    お久しぶりです。勘違いから始まることも子供にとっても勉強ですね。
    私も色々知りたいことがあってもスマートフォンからしか何もわかりません。
    テレビもなければ新聞もありませんし(笑)

    私は離婚成立までは道北に住民票を置く札幌市民です。DVで保護してもらい皆様の税金で有り難く生活させて頂いているものですよ。

    幌延は車で15分くらいのところでした。近隣の町が納得してるわけないと思いますよ。
    「幌延は核のお陰で国からお金いっぱい貰ってるから」金あるとか嫌みも聞こえるくらいですから。
    探すと反対の文字がたくさんありますよ。

    農業の未来は破滅でしょうね。
    その場限りの政策しかないですから。
    小さな家族経営から集まって大きな経営にするには嫁姑、親戚関係の問題、思想ややり方も違いますのでそこをクリアしなければ成り立ちません。
    後は農家の常識とやらを砕かなければ後継者はいなくなります。

    ここで一句
    「酪農家 支援の前に 嫁のこと」

    農家の声というものは経営者と肩書きのある方ですね。
    仕事をしているとこの広い大地の中の狭い密室。本当のことは見えてはきません。
    内地出身の奥さんたちの集まりに出席すると熱意や考えを語ってくれますので自称農業マニアの私でも圧倒されます。面白いですよ。
    ちょっと失礼な言い方ですが、日本の憲法も昭和22年に変わっているのに勝手なところで家父長制度を引き摺っているので“嫁”と言われる方の声や働きも評価されにくいといった感想ですね。
    農家の奥さんの駆け込み寺みたいな所があるともっと見えてくるかもしれませんよ。
    酪農家六年、畑作バイトもあってかれこれ10年くらい色んな業種の農家さんとお知り合いですが、ホントに良くやられている方も沢山いらっしゃいますが、脱税していかに遊ぶことをモットーにされている方も多いので簡単に誰でも金銭支援するのでなく本当に困ってらっしゃる方とか環境を守り安心安全のものを作る農家さんに支援すべきではと思います。

    土死んでいっています。牛泣いています。
    人口が増え仕方ないのかもしれませんがこれからの子供達に食べ物を残してあげたいですね。

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  2. 雫さん、コメントありがとうございます!

     実は来月、「農家の奥さん」との雑誌の対談取材があります。コメントを読んで、いろいろと考えをめぐらせました。
     私の妻の実家も酪農家で、もう亡くなりましたが、お婆ちゃんは信州方面から渡ってきた方です。生前は、苦労話も思い出話も、ずいぶんと聞かせてもらいました。グッとこらえてというか、それを受忍してきたと言うか、それでも「大事な孫が、あなたのような人と結婚できて良かったよ」と言ってくれた時は、私も胸が熱くなりました。

     話が脇にそれましたが、農業はじめどの分野でも実態に即した支援のあり方は必ですよね。私も含めて政治家が、現場の声と実態を丹念に調べ上げることは当然ですが、日常的に現場に接する農協職員や自治体職員の力も借りないといけないと思います。
     何かといろいろな意見が出される農協や公務員ですが、本来果たすべき役割を発揮できるようにしないとならないです。

     また詳しいお話を、お聞かせください。机上の論理でなく、現場に即した論理こそ説得力があるのですし。何より子どもたちが、健やかに成長できる環境をつくりたいと強く思っています。

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