2013年4月2日火曜日

領土問題の解決は地に足つけて

 小池晃政策委員長が来道し、根室市で「領土問題と根室の地域経済を考える意見交換会」。行政・議会関係や千島・歯舞居住者連盟、商工会議所、漁協などから多くの方にご参加いただき、率直な意見をお寄せいただきました。

 ご参加いただき、ブログ上からも感謝を申し上げます。

 森つねと道選挙区予定候補も同行して、まずは納沙布岬で貝殻島はじめ「北方領土」を見て、望郷の家・北方館で詳しい歴史も伺い、あらためて目の前の「不条理」を実感しました。

 表敬訪問をおこない、夜の意見交換会は小池さんから簡単なご挨拶のあと、予定の時間を超えるなるほどの要望やご意見をいただきました。

 一晩のブログでまとめて書ききれないほどの課題ですので、じっくり腰を据えて中央委員会と地元党組織とも相談しながら進めていきたい。

 まとめで一言だけ、私からの発言の時間もあり、次のような話をしました。

 「多くの方の発言に、北海道委員会としてもさらに応える活動をしなければと思いました。

 第7期計画に実態を反映させることや、全道でも出される漁業の燃油対策など、国へ要望を伝える仕事にも取り組みたい。

 運動発祥の地である根室のみなさんは大奮闘されていますが、全国・東京へ波及させるには北海道が頑張らなければいけないと思います。

 共産党の北海道としても、その役割を果たせるようにします。

 領土交渉は時間がかかっても、当面できることがあるし、その原則をハッキリさせることが大事だと感じています。

 例えば、人命最優先を原則にすること。

 医療支援や、地震・津波が心配される中での共同研究など、今でもやれることがあるはずです。

 また、人的交流を大事にすることと、特に次の世代へ継承することの原則を持つべきと思います。

 残念なことですが、学校の閉校や統廃合が根室でも起こっています。

 この校舎を使って、4島の若い世代が学べることができないか。

 稚内市では、経済交流の一環に人的交流をサハリンとおこない、その若者たちがサハリンでも重要な位置を担っています。

 これを根室でも、見合った形で実現できないか。

 人的交流は、領土返還の土壌にもなっていくことは間違いありません。

 私のような世代が、結びつきを広げることも重要だと思っています」

 おおむね、このような話をしました。

 小池さんからは、党の領土問題の考え方や、市民生活や地域経済に与えている打撃に対して国の責任で対策を講じるべきとの話がされました。

 漁業で言えば、そうでなくとも安い輸入魚に押され、大手業者にも買い叩かれ、燃油代も高騰し、そのうえ領土問題により漁場が制限されているのでは、たまったものではありません。

 根室市を中心に続けられた人的交流も、新たな段階に進む必要があると思います。

 特に「次の世代」に継承する元島民の方々の期待は、前にもブログに書きましたが、とても大きい。

 その世代の1人であろう私も、役割を果たせるようにがんばりたい。

 日本共産党として、国会でも地域でも、原則さと柔軟さを備えた活動をしていきたいと思います。

 明日も根室市で、元島民の方からお話を伺います!

 【今日の句】 納沙布に 春が必ず くるように

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