矢臼別演習場での場外着弾に批判の声が止まないなか、千歳での日米共同訓練が来月おこなわれると報じられました。陸も空も、です。
千歳の訓練も、在日米軍再編に伴う移転訓練であって、沖縄の負担軽減とはまったく別物。
この移転訓練は、昨年9月以来の6回目となります。
期間は7月8日~12日で、米軍の戦闘機(F15か)6機以上が参加する訓練です。
陸軍と空軍は別だ、ということかもしれません。
しかし立て続けに、しかも矢臼別の問題は地元首長から懸念が上がっているのに、お構いなしという感じ。
米軍の訓練スケジュールが、すべてにおいて優先される、ということでしょうか。
米軍の都合が、すべてにおいて優先される、ということでしょうか。
あらためて痛感するのは、これが沖縄では日常茶飯事だということ。
よく「地政学的に沖縄には基地が必要」と、言う評論家や政治家を見ます。
土地を奪われ、県民が何度も暴行され、騒音・轟音を聞かされ、危険な訓練をくり返されて、沖縄で何度も怒りの声が上がっているのに、何が「地政学的に‥‥」なのでしょう。
つまり沖縄は「捨石」になれ、ということなのでしょうか。
その「地政学的」優位性なるものも、情報戦が重要な位置を占めるなかで、いまや米海兵隊の存在自体に米国内でも異議が上がり始めているといいます。
「負担を全国で分かち合う」のでなく、「負担を全国でなくしていく」道を進むべきではないのでしょうか。
アメリカが日本にいるのは、日本が「思いやり予算」などで大サービスをしているから。
日本がアメリカに依存するのは、侵略戦争の反省にもとづくアジアの協調という道を選ばないから。
それで犠牲となっているのが沖縄であり、訓練が分散されている各地であるわけと思います。
矢臼別の場外着弾地点を見れば、広い北海道と言えど、酪農家ともそう離れているわけではありません。
一番草の刈り取りをしていたら、被害に遭っていたかもしれない場所。
優先すべきは米軍の都合でなく、住民の安全ではないですか。
【今日の句】 牧草と 似合う砲音 あるものか
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