厚沢部町・乙部町での豪雨被害調査を終え、その足で、せたな町議補選(9月8日投票)に立候補予定の江上恭司さんの応援へ。久しぶりの、いい天気でした。
やっと10日ぶりに開通した道道67号線を通ったのですが、写真のように土砂崩れや道路陥没が至るところに。
厚沢部町の町場に入ってくると、そばを流れる安野呂川流域に、たくさんの流木が見えます。
加藤古志男町議と、まずは町役場で概況を伺いました。
農作物・農道や農業施設の被害報告が今も続いていること、函館に通じる国道227号線が止まれば救急搬送ができなくなること、氾濫する安野呂川の河川対策が急がれることなど、要望なども合わせて伺いました。
すごいなと思ったのは、農家が畑作物共済に加入しやすくするよう、町が3割分を負担しているそうです。
さらに、秋の収穫が目前であり、急がれる農道などの改修へ、町が2分の1を補助することも決めたとのこと。
過去に何度も水害に遭った厚沢部町なので、激甚災害を受けた過去の資料も出していただき、歴史的な経過も含めて、要望の主旨を承りました。
実際に被害を受けた農家の方の案内で、見せてもらった水田は泥がたまり、稲も倒伏していました。
写真のように、奥で稲が立っているのと比べて見ると、一目瞭然です。
泥がたまればコンバインも入れないし、倒伏した稲も、1週間で立ち直ってきたものもありますが川沿いの水田は全滅です。
「共済も、部分的被害では出してくれない」と、現制度の改善すべき点も伺いました。
もうすぐ収穫の時期を迎えることを、楽しみにしていたと思うんですよね。
「自然災害には勝てないよ」と話されてましたが、だからこそ、せめて共済制度の充実は進めなければと思いました。
乙部町で安岡美穂町議と合流し、まず町役場で概況を伺いました。
大事な観光資源である縁桂(えんかつら)の周辺が崩れていること、破裂した水道管を仮復旧して国に災害申請を出すことなどに加え、災害時の国・道・市町村の連携について意見を聞きました。
乙部町では、豪雨時に国道・道道にも町職員を派遣して、状況把握などを進めたそうです。
今冬にオホーツクで起きた吹雪も思い出しましたが、いち早く現場で判断が必要とされるなかで、どのように現場掌握と現場対応ができるかは、大きな課題だと思います。
被害を受けた畑を視察しましたが、写真のようにユリ根が土中から顔を出しています。
ここも川の氾濫で倒伏したためです。
本当なら、土の中で真っ白に育っていくものですが、こう色づいたら商品にもなりません。
栄浜地域に行くと、根こそぎえぐられ、川上から流されてきた大木が海から引き上げられていました。
来月すぐにサケの定置網漁が始まるのですが、大木が漂流していて漁にならないと、漁協などで引き上げていたのです。
それでも消波ブロックには、まだ大木が残っています。
事務所を通じて国会で調べてもらい、漂流物を処理するための補助事業が今年度から始まっていることがわかりました。
安岡町議を通じて、町役場にも伝えることになりました。
少しでも良い方向に進めば‥‥と思いましたが、このように国会議員・道議会議員とも連携して、少しでも苦難が軽減されるようにするのが私の役割。
いち地域への支援策は、ひいては全国的な制度の充実へと、つながる面もあります。
さっそく報告もまとめて、現地の力になれればと思っています。
【今日の句】 もうやめて 前線・台風 大増税
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