2013年8月27日火曜日

原発事故は誰もが当事者--命とくらしの「分断」するな

 札幌でも大雨(今も雷)! 原発についての学習講師を終えた後、原発事故避難者の方からお話を伺いに車を走らせました。

 福島県から神山悦子県議(日本共産党)が来道されていて、この機会がセットされたのです。

 神山県議から、原発事故も次から次へと新たな事態が生まれるので、そちらへの対応もしなければならず、県外への避難者支援は意識的に進めないといけない、との話がありました。

 福島県内に10万人弱、県外には5万人以上が避難をしています。

 東電は賠償へ誠実な態度を見せず、避難者にとっては経済的にも精神的にも、大きな負担になっています。

 「でも、もう事故も終わってるんでしょ?」

 このような声に出合ってガックリする、とのお話もありました。

 今日の会には宮城県から避難された方もいたのですが、福島県だけの問題でなく、日本全国にかかわる重大問題なんですよね。

 福島に残る人も、避難した人も、自分の判断に確信を持てない日々が続いています。

 確信を持てて相手に話したとしても、軋轢や誤解を生んだり、人間関係が壊れてきた話は過去にも伺いました。

 昨年、いわき市を訪れ、その「分断」ぶりを聞いた時に悲しくなりました。

 原発事故さえなければ。

 多くの方から聞いた言葉でした。

 そうは言っても時計の針は戻せず、今はすべての避難者に最低限度の生活を国が保障するべき時だと思います。

 住民票がどこにあるか、借り上げ住宅の期限、全国的な医療支援など、お話を聞いて多くの課題があることを再認識しました。

 何より、政治の根本的な姿勢が問われていると思いました。

 すべての被災者・避難者の、生活を保障する。

 避難する権利を認めて、どの町にいても安心して暮らせる環境をつくる。

 そのために地方自治体での、体制上も制度面も整備する。

 まずは「子ども・被災者支援法」の具体化を急ぐ!

 「○○さんは賠償金をたくさんもらえた」「避難できる人はいいよね」「同じ避難者でも、まったく負担増が違う」‥‥もう、このような「分断」「線引き」をやめたい。

 自分の未来を心配する子どもたちを、きちんと支える政治でなければ。

 なんでこんなに、避難者の声を聞かない政治なんでしょう。

 消費税を上げるとか、TPP参加とか、それよりも優先してやるべきことがあるでしょう。

 私よりも当事者のみなさんの方が、何倍も悔しい思いをしてきたはず。

 そう、原発事故は日本全体の問題である以上、私だって、あなただって当事者のはず。

 私は明日、道南地方へ豪雨被害の調査に走ります。

 私は私の持ち場で、せいいっぱいの役割を発揮していく。

 多くの人が、少しずつでも当事者として行動すれば、必ず事態は動くのだから!

 【今日の句】 見えません 総理が避難者 守る意思

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