連休中に党道委員会の引越しを終えて、いよいよ新事務所で本格始動です。荷物を運ぶ合間に、道高教組現業部からの要請を受けました。
学校の「現業職員」って、みなさんご存知ですか?
給食調理員・用務員・事務生などの方々です。
法律上は教職員に含まれておらず、交付税で措置されるものの「職員B」という扱いとなっています。
しかし、学校現場では子どもたちちも触れあうし、重要な役割を果たしてもいます。
東日本大震災のような場面に会えば、もちろん教職員とも連携して子どもたちを守ることにもなります。
そんな大事な役割なのに、法的位置づけもなければ、道教委が民間委託に強制転換を進めて矛盾が激しくなっている。
この事態の解決へ、紙智子参議に紹介議員になってほしい--これが要請の主旨でした。
詳しく聞いた実態は、驚きの数々!
北海道の定時制高校には、なんと栄養士さんがいないのです。
調理員が、少ない予算をやりくりし、生徒の顔と生活実態を頭に浮かべながら献立を考える。
もともと少ない人数なので、調理や後片付けで1日が終われば、持ち帰り残業となります。
給与だって高くない。
そして、現業のどの部門でも民間委託が広がっています。
委託先となる学校から指示を受けると偽装請負に当たる可能性があるので、現場では意思疎通も容易ではありません。
ある委託元からは「子どもたちと触れ合わないように」と決められて、学校に送られているとか!
もうこうなると、教育ではありません。
教育委員会というより、経営効率委員会と名を変えた方がいいくらい。
「子どもたちのことを考えて、給食をつくっているのに」
要請の来られた方の一言が、すべてを物語っているように思えました。
まず国においては、現業職員を法律上、明確に位置づける必要があります。
道教委をかばう気はありませんが、もともと国からの関連予算が少ないという事実もたださなければなりません。
そして道教委も「金がない」から効率化ではなく、本来の「教育」の視点で制度の充実をはかるべきだ。
高橋知事の責任が、大きいはずです。
子どもたちを、本当に支える学校にしていくために!
【今日の句】 子どもすら 見えぬ教委の 罪重し
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