2013年11月22日金曜日

67項目を掲げて対政府交渉

 昨日・今日と、来年度予算編成に向けた政府交渉です。交渉の随所に安倍政権の「暴走」が見られて、厳しいやりとりとなりました。

 紙智子・大門実紀史の両参議院議員が駆けつけていただき、北海道からは真下紀子道議、熊谷桂子夕張市議、菊地よう子道議予定候補(小樽)、田中けいすけ札幌市議予定候補(西区)、森つねと国政相談室長、原島則夫党道アイヌ対策事務局長、そして私。

 いくつかに絞って書きます。

 【防衛省】 別海町や千歳市で、早朝・夜間・搾乳時間での訓練をしないでほしいとの要望が出されています。

 特に別海町・矢臼別演習場では、昨年に真夜中の訓練を町からも認めないとされたのに、また今年9月に午前2時~3時に、小型・中型ヘリ1台ずつの訓練要望が出されたのです。

 町議会で日本共産党も取り上げ、もちろん町も認めるはずもなかったのですが、いったい何を考えているのか。

 今年6月の米軍の場外着弾で、地元では不信感が強まった後に、昨年の町の意向に逆らって要請するとは。

 私からも強く抗議したのですが、答弁担当者が若い方で、まったく責任も持てない状況に大門議員からも厳しく指摘をしました。

 【経産省】 泊原発の再稼動にかかわって、担当者からは「規制委員会による安全」判断が前提としながら、経済活動のためには原発が必要であるとの答弁も!

 真下道議・菊地さんが「避難計画もできてないのに、無責任だ」「放射能汚染は全道に広がる」と口火を切って、それでも必要性に固執する担当者。

 議論は平行線になるのですが、それでも前回・前年よりも固執姿勢が明らかでした。

 【文科省】 幌延町の深地層研究センターが、あと数年で研究終了年を迎える問題を取り上げました。

 センター受け入れへ、道民・町民を説得した1つの理由が「研究は20年程度」というものでした。

 そもそも地下水にメタンガスなど大量発生し、研究に向いているのか疑問ではあったのですが、とはいえ終了予定が近づいているのは間違いないはずです。

 担当者は、この期限の約束は確認しつつも、最終処分場の国の全体の動向もふまえて、という含みを残した答弁でした。

 核廃棄物の持込をさせないとした「三者協定」の維持が、これから重みを増す事態になります。

 【厚労省】 私からも厳しく意見したのが、介護保険での「軽度者外し」や、特養ホームからの追い出し。

 担当者からは従来どおり「訪問事業などを市町村で」「介護度の高い方を優先に」とするための改定と言いましたが、まったく進むべき方向が真逆。

 つまりは介護サービス(事業者)が全体として不足しているわけで、それは国庫負担分を減らしてきたことが原因でしょう。

 北海道には居住系サービスがない自治体が21町村あり、市町村で事業を継続せよとして本当に可能なのか。

 新事業なども実績が上がっていないじゃないかと正すと「うまくいってる事例などを周知する」と、あくまで市町村まかせの姿勢に固執しています。

 政治の大きな方針のもとで担当者も答弁せざるを得ない側面もあるのでしょうが、それにしても机上の話にしか聞こえませんでした。

 夕張で市職員が苦労している実態を熊谷市議が涙を浮かべて訴えるなど、参加者みんなで要求実現へと交渉しました。

 対決課題のほかにも、農業後継者支援や水産燃油高騰対策、地方自治体で活用できる新事業拡充など良い方向も見えて、こういう仕事をどんどん国でもやってほしい。

 そして交渉をして毎回思うのですが、日常的に国政を変えるために、党の国会議員をもっと増やさなければと。

 ちょうど同時刻で、JR北海道・野島社長が出席した参考人質疑が衆院であり、聞いた話では穀田恵二衆議院議員の鋭い質問に、野島社長の顔がみるみる緊張感に包まれたとか。

 データ改ざんが新たに8ヵ所あることも明らかになり、JR問題も引き続き取り組まなければと思っています。

 春のような東京から、冷たい雨が降っていた札幌へ戻り、ぬくもりある政治への転換をあらためて誓った2日間でした。

 【今日の句】 もうないの? 社長ももしや わからない

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