2014年8月3日日曜日

子どもたちの本音を受け止められるよう

 佐世保の同級生殺害事件が連日、これでもかと報道されています。被害者の親御さんや、同級生のことを考えると冷静で配慮ある報道であってほしいと思います。

 教育現場にいた者として、2人の子を持つ親として、私も強く関心があるのは事実です。

 しかし、事件の重大性から見ても、当事者や専門家らが原因や今後の対応策を考えられる、落ち着いた環境づくりが必要だと思うのです。

 これまでも様々な少年犯罪が起こり、厳罰化や「心の教育」こそ大事だとの議論も過去にありました。

 しかし厳罰化しても衝動は突発的ですし、「心の教育」=「本音にフタ」では、かえって問題が浮かび上がらない。

 子どもたちにも大きなストレスがかかる社会のもとで、本音を出しても受け止めてくれる、大人や集団の関係が必要になっているのではないのでしょうか。

 政府が進めようとする道徳の教科化でも、本質的な問題は解決しないように思えるのです。

 今日、小3の娘の宿題(読書感想文)を手伝いました。

 「○○に感動しました」とか「○○みたいに自分もなりたいと思いました」とか、本気で思ってもいないのに、それが感想文の「正解」のようにインプットしていたのなら、何の成長にも役立たないでしょう。

 自分の気持ちを言葉にするというのは、とても子どもには難しい作業です。

 「正解」としてパターン化するのでなく、いろんな言葉を探して表現できる力こそ身につけてほしい。

 迷うことばかりの子育てですが、誰もが通った同じ道。

 もう同じ事件はくり返してほしくないと、心から思います。

 【今日の句】 価値観の 押し付けひどい 総理かな

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