2日間を通して、岩手県独自の住宅再建支援策と現状を学びつつ、住まいの問題をどう解決していくかが1つのテーマでした。
国の支援に加えて、県と市町村ごとの支援に、県産材使用やバリアフリー仕様などで更なる支援を受けられることが、住宅再建の後押しになっていることがわかりました。
山田町では「地産地工」として、地元工務店が基本設計を提案し、低廉・良質の「山田型復興住宅」の紹介をするなど、積極的な取り組みも。
復興公営住宅も、①低所得・低年金の方の家賃をどうするか、②被災者で埋まらない(または不在となる)後をどうするか、なども考えるテーマで、佐藤信逸・山田町長からは老朽化した町営住宅や教員住宅などとの将来的な活用も意見を交わしました。
住まいの決断には経済的側面もありますが、コミュニティや医療・介護、買い物などが身近である社会的側面があるとも感じました。
県立山田病院(現在は仮設診療所)でも話を伺いましたが、先生が訪問診療に熱心で、地域からの信頼も厚いことがひしひしと伝わります。
被災して今なお心細い方もいるでしょうし、町民アンケートでも医療・介護・福祉は要求のトップだったそうですから、町づくりの中核としても医療再建の意義は大きい。
夏には新病院として建設され新たなスタートを待ちわびているとの話でしたが、一方で医師・看護師確保は切実で、人材確保は給食の面でも苦労しているとのこと。
自治体職員も業務量に比べたら依然として不足してますし、引き続きマンパワーの支援は重要課題と痛感しました。
こういう現状で、目先だけで「復興の総仕上げ」と言うには違和感がありますし、この実態を私からも訴えていかなければ、です。
病院建設は「私たちの病院ができる!」と希望にもなっているし、前向きにがんばる方々との嬉しい出会いもありましたし、住民が主人公の立場を実践されている方の努力も伺いました。
しっかり国会にも反映していきたいです。
【今日の句】 雪道も とけて必ず 春は来る
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