2016年4月19日火曜日

今日のTPP審議状況(4/19)

 今日のTPP特別委員会は一般質疑3時間。なんと重要答弁が--重要5項目は守られていなかった!

 民進・玉木議員が「重要5品目の関税タリフライン594のうち、無傷で残ったものはいくつか」と質問したことに、石原TPP担当相も森山農水相も答弁にならず。

 タリフラインのうち、いくつ守れたかは基本中の基本なのに、審議が何度もストップするという異常事態。

 ついには森山農水相から、正確を期したいと申し出があり、審議は中断・休憩となったのです。

 本会議をはさんで4時間後に再開し、あらためての質問に森山農水相からは「変更を加えていないものがあったかなかったと言われれば、なかった」と、無傷のものはなかったと答弁したのですから委員会室はどよめき。

 国会決議で「除外又は再協議」と求めていた重要5項目は、すべて譲歩されていたことを政府が認めたため、決議に反していると言えるでしょう。

 私は今日も質問に立ったのですが、附属書2-Dにある「7年後の再協議」規定というのがあり、これは実質的に日本だけの規定となっている問題を取り上げました。

 他国がほぼ関税撤廃しているなかで、日本が「例外」とした部分が協議の対象となるのではないか、は政府として認めました。

 このような再協議規定は、関税撤廃が原則なので、日本が「例外」を認めてもらうのにセットでこの規定を置いたのでは、と質問をしたのです。

 石原担当相は、後で言い直すような答弁をしましたが、基本的にセットである旨を答弁したので、これも重大なのです。

 つまり、昨日からの議論でハッキリしたのは、①TPPには「除外」「再協議」の区分はない→②重要5項目で無傷なものもない→③「例外」を認めてもらうには再協議規定がセットだった、ということなのでは。

 明日もTPP特別委員会は一般質疑3時間(日本共産党は斉藤和子議員が11:22~11:45です!)となりますが、すでにボロボロのTPPという状況です。

 そもそも経済主権・食料主権を脅かし、国民生活の安定より多国籍企業の利益を最優先するTPPですから、批准阻止はもちろん廃案にして、平等・互恵の貿易ルールを再構築すべき。

 引き続き私もがんばります。

 【今日の句】 交渉で 結局何を 守ったの

0 件のコメント:

コメントを投稿