2016年4月18日月曜日

疑問だらけのTPP特別委

 相次ぐ余震に広がる被害‥‥政府は震災対応優先を!と野党が求めたのに、総理の意向でTPP特別委員会が開会。何を考えているのか、です。

 だって命を救う目安となる「震災から72時間」に、本震から数えたらその時間帯ですよ。

 しかも強い余震が続き、震源域が広がるなか、被害も拡大しているというのが今回の地震の特徴。

 そこで野党から「政治休戦」を申し出て、政府は震災対応に全力を尽くすし、野党もできる限りのことをおこなう。

 東日本大震災のときも、連日、政府と政党との対応協議会を開催して、認識の共有をもとに対策をおこなっていたのです。

 TPPという対決法案の審議は延期して、国民の置かれている現状こそ優先することこそ「国益」です。

 状況報告や審議が必要だというのなら、災害対策委員会や予算委員会を開けばいいのであって、TPP特別委員会で解消すべき課題ではありません。

 今日は私も質疑に立ちましたが、震災対応をTPP特別委員会で片手間に済ますようなものではないと強く述べました。

 日本共産党は笠井亮議員も、そして民進党の議員もそろって主張。

 安倍首相は「委員会の開会は国会で決めるもの」と責任を転嫁しましたが、与野党国対委員長会談で、総理の側から「一歩でも前に進めたい」との意向があったと、民進党議員が質問で述べました。

 こういう時ですから、そろって震災対応の質問をして、それもTPPの審議時間となるだなんて認められません。

 もう腹立たしくて、腹立たしくて。

 今日の審議についてはこちらから、ご覧いただけます。

 私は前半、震災対応について質問した後に、後半では国会決議との整合性についてただしました。

 農産物の重要5品目は「除外または再協議」の対象にするよう、国会では決議があがっていました。

 しかし、実際のTPP交渉では「除外または再協議」の区分はないと答弁。

 それでは、いつの時点で「ない」とわかったのか、と質問をしたわけです。

 しかし、石原TPP担当相は「例外を確保した」「答えられない」などの答弁を連発。

 テレビを見ていた方には、私の質問に大臣がかみあって答えていたのかどうか、よくわかったのではないでしょうか。

 こんな調子で審議をするなんて、政府は国会と国民への説明責任を本当に果たす気があるのかと、疑いたくもなります。

 明日も11:22~11:45で、私が質問に立ちます(テレビはありません。ネット中継で!)。

 引き続き問題点を、きっちり追及します。

 【今日の句】 与野党で 力あわせる 時でしょう

4 件のコメント:

  1. 二つの追及、ごくろうさまでした。
    相手が逃げようとしているのは、ありありでした。
    これで批准しろなんて、とんでもないし、
    これで国民の理解をえようなんて、とんでもない。
    ふんだりけったりです。
    ひきつづき頑張ってください。
    hanatachibana

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    1.  hanatachibana さん、コメントありがとうございます。
       政府は説明責任を果たすと言いながら、国民にとっても一番知りたいことには保秘義務を盾にするのですから、これを突破するには力がいります。世論と国会論戦を結んで、批准阻止となるよう私もがんばりますね。

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  2. たまたま 病院待合室で質問を拝見しました。TPPの委員会でしか震災対応の質問をする場所がないのも少し違和感がありますが
    震災で保険証がみつからなくても安心して医療にかかれるという国民へのお知らせをどのように行っているかという質問に関して、通達を出したという返答に対して何度も確認をし 議論が進行しない場面がありました。こういう非常時ですから政府としても考えられる方法は尽くしているはずです。より良い方法をお持ちならそれを提示し、末端に届いていないと感じるなら地方議員に確認を支持することも共産党ならできると思います。あの繰り返しの質問は中身のない無駄な時間と感じました。

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    1.  生川さん、コメントありがとうございます。
       仰るように、そもそも全般的に司る予算委員会や、設置されている災害対策特別委員会で震災対応を議論するのが筋です。今回の委員会は、ブログにも書いたように総理の意向が強く働いたものでしたので、忸怩たる思いで質問に立っていました。
       政府としても対応しているのは承知しているのですが、意外と過去の震災の教訓が生かされていないことがあるのです。ポストが代わり蓄積が中断するためなのかもしれませんが、念には念を押すべきと判断しました。後から色々と考えることもあり、ご指摘のように地方議員のネットワークを持つ日本共産党なので、今後の論戦には生かしていきたいと思います。

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