2016年4月26日火曜日

TPPは先送りではなく廃案を

 昼の与野党幹事長・書記局長会談で、自民・谷垣幹事長から地震対応の補正予算とともに、TPPの今国会成立断念・継続審議が表明されました。

 野党側からは「継続ではなく廃案に」「円滑に審議できる状況を」など、意見を述べましたが、まずは今国会での成立がなくなった意義は大きい。

 数日間の質問だけでも問題点は明らかになり、国会決議に反していると言わざるを得ません。

 国会でも抗議行動や院内集会が開かれ、国会議員室には批准反対のFAXも届いてきています。

 論戦と運動で、今国会を通させなかったことは確信にしたい。

 (この間の経過は、これまでのブログをお読みください!)

 谷垣幹事長は「工夫できることがあれば工夫し、審議を積み重ねたい」と述べたと報じられています。

 「工夫」が何を意味するのかよくわかりませんが、今国会中に参考人質疑はおこなって審議時間を積み重ねるなどの意向、との報道もあります。

 いずれにしても、参議院選挙でTPP批准は争点となるわけで、新たなたたかいで私も訴えぬきたい。


 今日は農林水産委員会で、森林法等の審議がおこなわれました。

 これまでの林野行政のもとで木材価格の低迷が続き、根本的な立て直しが必要なほどの状況になっていると指摘しました。

 同時に、所有者不明・境界不明という状況も広く、この解決の一方で主伐期を迎えているなかでの有効活用と山林保全の両立という、本当に難しい状況に政策的接近を強めなければいけないと痛感しています。

 法案は5法案一括でもあり、ていねいな審議を求めて反対しましたが、あらためて立法府に身を置く者としての責任を感じています。

 TPP特別委員会と農林水産委員会で、連続した質問も今日で一区切り。

 ちょっとほっとしました。

 【今日の句】 審判の 機会が来るぞ TPP

2 件のコメント:

  1. 正論が、政権のでたらめの強行をとめた。
    国会の力関係からすると、一時的かもしれないけれど。
    国民の声の反映ですね、う回せざるを得なくなったのは。
    これも議会内でしっかり正論を発言する人がいたからですが。
    ことがらは、政治転換こそが求められていること、ですね。
    hanatachibana

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    1.  hanatachibana さん、コメントありがとうございます。

       確かに今国会での批准はなくなっただけではありますが、その事実自体が持つ意義は決して小さくないと思います。
       秋の臨時国会に先送りしても、必ず成立する保障はないわけですから。
       仮に年内に衆議院が解散されれば自動的に廃案にもなるわけなので、首相がどのような戦略を描いているかわかりませんが、次なるハードルが生まれてもいるのです。
       何より参院選が、大きな山場。
       批准阻止へ、引き続き私もがんばります。

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