2016年9月26日月曜日

今国会も冒頭から正面対決

 第192国会が始まり、安倍首相から所信表明演説を聞くとオリンピック・パラリンピックの話ばかりが目立ち、終盤には自民党議員が‥‥えっ、総立ち?

 演説終盤に、領土、領海、領空を断固として守り抜くという首相が決意を述べた後に「現場では、夜を徹して、そして、今この瞬間も、海上保安庁、警察、自衛隊の諸君が、任務に当たっています。‥‥その彼らに対し、今この場所から、心からの敬意を表そうではありませんか」と演説。

 すると、示し合わせたかのように自民党議員が総立ちになって拍手をしたのです。

 数秒以上が続いたでしょうか、さすがに大島衆院議長から「ご着席ください」と注意がありました。

 安倍首相もみずから、起立を促すような拍手を起こしていたように見えました。

 任務への敬意を表するためだからと、言論の府の議員が、行政の長たる首相の演説に総立ちで応えるものなのか。

 肝心の演説の中身はと言えば、都合の悪いことは触れずじまい。

 TPPは、あれだけ通常国会で国会決議違反などが問われたのに、「早期発効を大きなチャンスに」と。

 アベノミクスで「経済の好循環」が生まれていると言いながら、28兆円もの経済対策で「内需を力強く下支え」するとは支離滅裂ではないのでしょうか。

 介護・保育の充実も触れましたが、介護報酬やサービスの削減はだんまり。

 沖縄では、衆参の選挙区で与党議員がいなくなる「結果」が出たのに、ヘリパッド=オスプレイ着陸地建設に固執。

 安保法制=戦争法の全面運用については、ほとんど触れませんでした。

 正面から質していかなければいけないことが、山積です。

 議員団総会で、志位委員長は「野党の役割」について言及しました。

 政党として、変えるべき日本の姿=対案を持っています。

 同時に、野党自身は「間違っているものに反対する」ことが大事な仕事です。

 とりわけ、安倍政権の進む道は危険なものばかり。

 だから、市民と野党の共同が広がったのだし、この国会でも強め広げることに努力していきたい。

 今日における「野党の役割」を発揮して、私もがんばっていきます。

 所信表明に対する日本共産党の代表質問は、28日(水)衆院・志位委員長、29日(木)参院・市田副委員長がおこないます。

 テレビ・ラジオ・インターネットなどで、ぜひお聞きください!

 【今日の句】 始まれば スイッチ入る 開会日

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