2017年1月26日木曜日

歴史の事実にたって

 朝に北方館を訪れ、澄んだ青空のもと水晶島までくっきり。あらためて説明も聞き、戦後処理の不公正を正さねばと痛感しました。

 何度も訪れている納沙布岬ですが、来るたびに新たな感情が湧いてきます。

 ちょうど海上保安庁の船が「中間ライン」付近を航行していて、漁業者の実態も思い出し、解決に向けて私も力を果たさなければ、と。

 副館長の清水幸一さんから、ビザなし訪問の現状や居住ロシア人の生活ぶり、占守島のたたかいなどなど説明もいただきました。

 そもそも水晶島など歯舞群島は歯舞村(現・根室市歯舞)に属していた島でしたし、色丹島と合わせて北海道本島の一部として1956年の日ソ共同宣言に向けた交渉でも日本側が主張していたことから、平和条約締結後という条件つきながら「歯舞群島及び色丹島を日本国に引き渡すことに同意する」とされました。

 しかし、そもそも領土不拡大の原則に反する不当な占拠ですし、①歯舞群島・色丹島が引き渡されても平和条約締結ではなく中間的な条約を、②日本の歴史的領土である国後・択捉も含む全千島の返還を、と日本共産党は主張してきました。

 現在おこなわれている「ビザなし交流」も、手続き緩和や、さらに自由な往来が元島民などの切なる願いですし、日本政府として具体化を急ぐべきです。

 また、根室市などは漁業の海域が不当に狭められたことに、昨年はサケ・マス流し網漁まで禁止されたことから水揚げ量も減り、加工・流通など関連業種の経営が大変になっています。

 安倍首相は先日、「アベノミクスは津々浦々に行き渡っている」と述べましたが、根室市で誰がその言葉を信じられるでしょうか。

 この2日間で得た内容をもとに、しっかり政府を質したい。

 【今日の句】 外交に 道理の力 取り戻せ

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