2017年1月23日月曜日

これが真摯な答弁か

 今日の衆院本会議、安倍首相の答弁はひどかった。野党攻撃の急先鋒そのもので、行政府の長・一国の総理とは思えない答弁ぶり!

 今日は民進・野田佳彦、自民・二階俊博、民進・大串博志の各議員による質問(日本共産党は明日15時ころ、志位和夫委員長です!)。

 施政方針演説同様に、現政権での「成果」を持ち出して答弁するにとどまらず、今日は民主党政権との比較を、ことさら強調することが多かった。

 カジノ解禁のような悪法に反対するのは野党として当然のことなのに「建設的な話し合いをしましょう」と述べ、野党4党で提出している長時間残業規制法案などは「対象が明確でない」などと切り捨てて、結局は政権の都合に沿った話し合いしか受け付けないという姿勢がありありと!

 自民・二階幹事長も、質問しながら「ヤジを飛ばす議員も、みずからやってはどうか」など不規則発言を連発し、長時間労働にかかわっては「だらだらと働いていては生産性は上がりません」と、過労死・過労自殺が生まれるほどの現実を見ていない質問まで。

 以前にも書きましたが、自民党議員からはヤジというより怒号に近い、しかも多数の議席から発せられる状況を、傍聴に来られていた方はどう感じたでしょうか。

 野党議員は与党にくらべて政府から得られる情報も少ないし、議員数が限られているので幾つもの法案に対処しなければならないし、それでも現場の実態などもふまえて政府に批判も提言もするのですから、昔の自民党なら、まずはしっかり耳を傾けるという姿勢があったはず。

 いくら与野党の対決があるとはいえ、国民から選ばれた議員同士という敬意は、与野党ともにあったはずです。

 昨年の臨時国会は冒頭で、総理の演説に自民党席がスタンディングオベーションで応えるという異様な風景を前に心して論戦にかからなければと思いましたが、今国会はさらにその思いを強くしました。

 明日は午前に参議院(民進・自民のみ)、午後に衆議院(公明・共産・維新)で、先ほど書いたように15時ころから志位和夫委員長が登壇します。

 NHK中継がありますので、ぜひご覧ください!

 【今日の句】 一国の 総理の答弁 余裕なく

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