農家など約1000人が集まった「食と農、地域を守る全道農民総決起集会」では、安倍農政への不満や日欧EPA大枠合意への疑問・不安が出されて--。
主催は道農民連盟で、政党あいさつは日本共産党の私のほか、自民・渡辺孝一衆議、民進・徳永エリ参議がおこないました。
農作業を家族や仲間にまかせ、札幌に集まること自体が大変なのです。
それでも今の安倍農政には声をあげなければいけない--上げられた3つの決議には、その思いが込められました。
1つは「食糧主権・多様な農業の共存を求める国際貿易交渉に関する決議」。
もう1つは「北海道農業・農村の持続的な発展と真の農政改革の実現を求める決議」。
そして「農業を犠牲にした日EU・EPAの『大枠合意』撤回を求める緊急決議」。
私から「決議をしっかり受け止めて、安倍農政の転換に力を尽くす」と連帯と決意を表明。
先日、標茶町を訪れた際に池田町長さんから「何でも市場任せでいいのか。消費者だって食べているものがわからなくなるのではないか」と話されたことも引き合いに、官邸・経済界や規制改革推進会議が主導する農政には、これまでも農家の批判が出されていたことも触れました。
日本政府はWTOに対して「多様な農業の共存」を求めていたはずでしたが、今やその立場はどこに行ったのでしょう。
そのためには必要な関税措置も守るべきで、日欧EPAだけでなくTPP11や日米二国間交渉もあるし、スパイラルに市場開放が進むのではないかとの不安が農家にはあるのです。
そのことを安倍首相はわかっているのか。
地方創生と言いながら、やっていることは逆の方向だと思っている農家は多いのではないか。
食と農、地域をないがしろにする政治には、大きなしっぺ返しが待っているぞ!
【今日の句】 行き過ぎの 市場万能 変える時
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