2017年12月22日金曜日

なかなか難しい流通問題

 今日は札幌中央卸売市場の競り見学から! 冷凍マグロを扱わない、札幌市場の「意気込み」が伝わってきました。

 昨日に続き卸売市場法改定についての調査で、本来は年末の時期の競り見学はお断りなのですが、国会調査ということで間近で見させていただきました。

 築地市場でも競りを見学しましたが、札幌ではボードに書いた金額を見て競り人が落としていく方式。

 水産棟・青果棟と見てまわり、青果棟では夕張メロン専用の冷蔵室まで(!)あることにビックリ。

 それだけのブランドへ、産地と市場が努力しあったことの反映だと聞きました。

 札幌市場は改築などを重ねて、市場そのものもスッキリしていますし、卸・仲卸・流通などの会社事務所が入る棟も、まるでオフィスのようです。

 外観はさておき、本題の市場法改定との関係で、何か変わることがあるのか。

 協会のみなさんと話を聞くなかで、古い規制のなかで、さらに自由度を高めて商売ができる環境にしたいとの思いが寄せられました。

 同時に、受託拒否の禁止など必要な原則を変えることなく、何より生産者が再生産できるだけの価格形成の重要性が、市場の役割であると思いました。

 目下の悩みは、水産も青果も、モノが集まらないこと。

 水産では、スルメイカ・サケなど主要魚種の水揚げが減っており、価格も高騰するわけですが、高すぎれば消費者も買えないわけで、高騰にも限度があります。

 青果でも、だんだん農家が減っていくもとで集荷も大変になるし、何より道内はトラックなど物流でも人手が足りないなど、その分の負担も負わなければなりません。

 こういうことが背景に価格が上がるわけで、その分を中間で吸収するとなれば、卸業者も仲卸業者も経営に苦労するとなります。

 共通して「生産現場を支えること」「価格が上がることへの消費者の理解」が課題と、つくづく感じました。

 他にも、中央と地方市場の違いと関連、水産資源の管理、業界再編のことも話題にのぼり、本当に忙しい年末ですが、たいへん学ぶことの多い懇談をさせていただきました。

 今日は札幌市役所にも足を運び、党札幌市議団・予定候補らと札幌市での「福祉灯油」実施や、国が生活扶助削減をねらうなかでモノ申すことを要請しました。

 今年は寒さも厳しく、灯油も価格上昇基調ですから、くらしを支える支援が必要な局面だと思います。

 そんなときに国も生活扶助削減だなんて、安倍政権は国民生活を守る気がないのでしょうか。

 消費税廃止各界連絡会の宣伝があり、重なる形で私からも「これだけくらしが大変なときに、増税は認められない」と増税中止の署名を呼びかけました。

 8%から10%への増税と聞くと「2%」と感じますが、8×1.25=10ですので払う消費税が25%増になるということです。

 これは家計的にも、価格転嫁ができない業者にとっても大きな打撃になるでしょう。

 増税するなら超富裕層へ、そしてオスプレイなど軍事費こそやめよ!

 北海道大学前での宣伝や、今年最後の道庁前・反原発抗議行動にも参加しました。

 比較的あたたかい夜で、抗議もしつつ、笑顔があふれた行動という感じ。

 1年を通して頑張ってきた思いと、来年も負けないぞという思いと。

 ずいぶんと盛りだくさんの1日となりました。

 【今日の句】 本物を 見極めるから 安心で

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