2018年6月1日金曜日

道は道民を守る気があるか

 道原発連の対道要請に同席しました。「国の責任で」「規制委員会の審査を見ながら」など、高橋知事の姿勢を反映するような答弁が特徴でした。

 道原発連としては先月、福島県へ視察と調査にも行っています。参加された方を中心に「同じような事故をくり返してはならない」「道民の命を守るための責任を果たしてほしい」と、泊原発の再稼働を認めないことや廃炉へ進むよう訴えました。避難訓練がおこなわれても、その不備についても指摘の声があがりました。

 高橋知事は、いつも「原発は何よりも安全性の確保が最優先」と述べています。今日は、その意について「常に規制基準以上の安全性をもって」と答弁していました。そうであるなら、規制基準以上の厳しさをもって再稼働の判断をするのかと私が聞くと、「いま規制基準審査に向けて出している北電の資料などを見て」とハッキリしません。「規制基準以上」というなら、道独自の基準を示してしかるべきですが、それがないのなら単にスローガンで言ってるだけで保障はないことになります。だから参加された方からも「道は道民を守る気があるんですか」という意見も出るんです。

 ともかくも、北電は敷地の液状化対策も、地層についての知見も、じゅうぶんに出せずじまいでいます。これで再稼働を強行していくなど当然認められないし、審査が長引くほど北電の経営にとっても重荷になるはずです。今こそ再稼働をあきらめる時。道に対しても私から要請しました。

 夕方にはJR地方路線の存続をと、宣伝と署名行動。「1の日」行動と続けての宣伝ということもあり、多くの方が参加されました。このまま鉄路を失くさせない、と熱い思いが伝わります。

 私のところで署名してくださったのは神戸市の方でした。お子さんが北大に通っているとかで、広い北海道には鉄路が必要と願ってとのこと。若い人の関心も高く、短時間のうちに60人ほどが鉄路を残すための署名にサインされました。

 私はマイクも握り、先週の国土交通省への要請にも触れて、本来は国の責任で鉄路は守られるべきと強調しました。ヨーロッパでは「鉄道復権」と呼ばれるほど鉄路の価値が見直されているのに、日本が逆行しているのではないかとも訴えました。

 その足で道庁前の反原発抗議行動にも参加して、昼の対道要請についての報告もしました。日が暮れたら少し肌寒くなったものの、真冬の寒さに比べたら何のこれしき。今回が292回目でしたが、雨の日も雪の日もあったわけですしね。やっぱり継続こそ力になると実感しました。

 【今日の句】はぐらかす 知事で未来は 大丈夫?

0 件のコメント:

コメントを投稿