2019年9月3日火曜日

まず廃線ありきの撤回を

 日本共産党2議席確保めざし、妹背牛町議選挙の応援へ。夜には「北の鉄路を守ろう」と緊急集会に参加しました。熱気があふれました!

 ほどほど暑く、ほどほど日が照った妹背牛町。現職の佐田けいじ候補と、新人の田中はるお候補が元気にスタートを切りました。7期もの議員活動を終えて勇退する工藤正博候補もマイクを握り、「日本共産党が2議席を守れるかが焦点。ぜひ力を貸してください」と呼びかけました。

 長く2議席を守るなかで、多くの住民要求が実現されてきました。子育て応援にと、高校生まで医療費は無料ですし、子育て世帯の水道料金軽減措置もあります。評判のいい温泉に町民が入りやすくなるようにと、70歳以上の町民は入浴料金の割引もされています。候補の演説中にも「ありがとう」と声がかかっていました。

 佐田けいじ候補は国鉄の分割民営化とたたかい、妹背牛町に戻ってからは町民全体のためにと立候補して1期4年を務めてきました。きめ細かく住民の声を聞き、しっかり届ける活躍ぶりは若いころから鍛えられた力が反映してのもの。議員団の中心的役割を、今度は担ってもらううえで欠かせない議席です。

 田中はるお候補は、妹背牛商業高校を卒業し、就職も妹背牛町内だったことから馴染みの方も応援に駆けつけました。党北空知留萌地区の副委員長も務めただけに、管内の自治体ともくらべて、町の積極面は伸ばし、課題はただしていくことができる即戦力として期待されるのが田中候補です。

 妹背牛町も、他の自治体と変わらず人口減少に苦しんでいます。安倍政治のもとで消費税増税も押しつけられたら、いっそう地域経済は疲弊していきます。基幹産業の農業も、TPP水準で合意した日米貿易交渉が現実化することへの不安は尽きません。町政への架け橋になるとともに、国にもモノ言う力として必ず日本共産党2議席をと、私も力を込めて訴えました。

 夜の緊急集会は、JR日高線を守る会/函館本線・山線の存続を求める住民の会/根室本線の災害復旧と存続を求める会/札沼線存続を求める当別の会/JR問題を考える苫小牧の会/JR北海道問題研究会/北の鉄路存続を求める会など7団体の呼びかけで実施されました。報道関係者も参加して、注目を集める集会となりました。

 9月にも結論が出されるかと焦点になっている日高本線について、日高線を守る会事務局長の真壁さんが浦河町でおこなった町民説明会の様子を紹介されました。池田町長が「災害は復旧して当然。まず廃線ありきで話し合うようなことは交渉とは言えない」と、自分の思いも交えて話されていた様子もよくわかりました。この思いに連帯して、がんばらなければ。

 函館本線・山線の存続を求める住民の会からは、琴坂さんが報告されました。黒松内町から蘭越へ通う高校生は朝の1本に載れないと休まなければいけないダイヤになっている現状でもあるうえに、そもそも首長へ形式的に分離の同意を迫っても住民同意とは言えないと力を込めました。

 JR北海道問題研究会の小田清先生、日高線を守る会地脇聖孝さん、北海道地域農業研究所の冨田義昭さんから、それぞれの角度で報告がされました。小田先生が「全道がバランスよく発展していける将来図を描くこと」の大切さが提起され、その点で鉄路を位置づけることの大切さを学べたのは大きな収穫です。

 政党からは日本共産党から私と新社会党・小柳書記長が連帯あいさつし、社民党からもメッセージが届きました。運動の面でも各政党が力をあわせることが大事だし、これが共闘を強くしていくものと痛感もしました。そう、やっぱりJR問題は政治の責任が大きいのです。

 行動提起もされ、北海道全体の運動としてさらに発展させていかなければとの思いも強めました。決して沿線自治体だけの問題ではないし、「自分が乗るか乗らないか」でなく、移動する権利、地域と経済、物流を守るために必要な鉄路なのだと多くの方に伝えていきたい。

 明日から3日間は、紙智子・岩渕友の両参議院議員と被災地訪問や国政懇談会にとりくみます。

 【今日の句】戦闘機よりも 鉄路に金まわせ

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