2019年9月30日月曜日

これだけ理不尽な増税を許せるか

 「消費税はお産と同じ。小さく産んで大きく育てる」。そう言ったのは渡辺美智雄・自民党政調会長でした。どれだけ国民から搾り取るのか!


 消費税は上げられる一方で、誰かが得をする。これが消費税31年の歴史でした。消費税収は397兆円、その間に法人3税は298兆円も減収となりました。消費税が始まる前は法人税は42%だったのに、今は23・2%まで下げられました。

 同じように所得税は60%→45%、住民税は16%→10%です。全体として高額所得者ほど税負担が減りました。庶民増税の一方で、大企業や高額所得者の負担が減ってきたんです。輸出大企業には「戻し税」の優遇付き!

 だから社会保障をよくする財源なんて、絶対に出てこない。「消費税は福祉のため」なんて言いながら、次々と切り捨てられたのは歴史が証明済み。10月からは生活保護費の削減と、75歳以上の医療保険料の軽減特例が廃止(=その分の負担が増える)されます。

 景気だって悪くなるのが目に見えています。5%から8%にあがってからも、5%以前の家計消費水準に戻っていません。総務省の家計調査でも、増税前から年間20万円以上も支出が減っています。買えない、買わない、節約、です。ニンジンの皮を食べてしのごうという記事が出たのが日本経済新聞だなんて、ブラックジョークにもなりません。景気回復をあきらめたのでしょうか。

 納税する事業者にとって、この増税も大きなインパクトです。党道委員会に1通のハガキが届きました。下請け業者さんらしく、今でさえ少ない利益なのに、増税分を元請け企業から安くするよう迫られたら利益など出ない、増税をやめさせてほしいという切なる訴えでした。インボイスの導入とあわせて、とりわけ中小・零細企業への負担は、これまで以上になります。

 そのうえ複数税率やポイント還元。よく政府は「消費税は公平な税金」と言うくせに、カードの有無や業者の違いによって5段階の税率が生まれるなんて不公平そのものではないのですか。しかも政府の対策なるものも9ヵ月限定。

 こんな理不尽な増税を許せるか!

 今日の宣伝は、すべてを消費税問題にあてました。理不尽さとともに、日本共産党は代わる財源を示していることも合わせて話しました。チラシを受け取る方も、女性を中心に多かったように思います。

 明日、増税されて終わりというわけにはいきません。明日付になりますが、党として「消費税減税・廃止を求める、新たなたたかいをよびかけます」とのアピールが発表されました。ぜひ一度お読みください。黙ってるわけにはいかない!

 【今日の句】金持ちの 減税穴埋め 消費税

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