初めて多原さんとお会いしたのは、私が衆議院議員の時。北海道の議員を中心にした、アイヌ政策を推進する議員連盟というのがあり、その会合で多原さんが複合差別の話をされていたのです。今日の話でわかったのですが、この議連で話ができるよう働きかけていたのが紙智子参議院議員とのことでした。
持ち時間は5分。調査などで15年かかって、ようやく国会議員に発言できるとの思いだったそうです。その後の質問で、真っ先に手を上げたのが私でした。持ち時間以上の話をすることができ、その後の実態調査には複合差別の項目が盛り込まれたという経過です。
あらためて今日お礼と応援をいただいたのですが、私の方こそ恐縮です。何年も激しい言葉で差別を受け、国会議員からの暴言も投げかけられ、それでも立ち向かってきた多原さんの苦闘を思えば、できていないことが多いというのが実感だからです。
以前のブログに書きましたが、多原さんから話を聞いたときに、投げかけられた言葉が今も忘れられません。「良識ある人が声をあげてほしい」。当事者は何度となく声を上げてきて、問われているのは私のほうだと痛感しました。
外国人差別や排外主義、また女性差別も参院選で飛び交っています。許さないと、良識をもって多くの方が声をあげています。分断ではなく連帯を、そして一人ひとりの尊厳を大事にする日本にしよう。選挙の争点として、明日も訴えていきたい。
【今日の句】尊厳を 奪う党には 審判を
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