2013年5月30日木曜日

たとえ政府与党が多数であっても

 札幌・白石区革新懇の「泊原発廃炉訴訟は何を明らかにしてきたのか」講演会に参加してきました。お話は市川守弘弁護士です。

 全国各地で訴訟が起きていますが、意見陳述をさせない裁判官がいたり、政府の新基準待ちになっている状況が広くあるなど、現状の一端をお聞きすることができました。

 原発に限らず、なかなか行政も対象企業も、情報は公開しないものです。

 市川弁護士は、行政として「出さなければいけない義務」をとらえる大切さも述べられました。

 多くの意見や質問が出されましたが、最後に市川さんは「このような話し合いの場が、毎日起きていけば必ず原発は止められる」と結びました。

 確かに政府与党は巨大勢力に見えますが、世論に背くことは簡単にできないものです。

 だから、あの手この手で世論を沈めようとする。

 福島事故の過小報道、安全性の強調、電力料金の値上げ‥‥。

 しかし、福島第一原発は今でも高線量。

 汚染水は貯まり続け、処理方法が見つからない。

 何より15万人以上が、今も避難生活。

 福島原発事故は、終わっていない!

 故郷を追われた人がこんなにいるのに、原発再稼動が優先すべき政治課題なのでしょうか。

 もう一度、過酷事故が起きた時に、政府や電力会社はどのように責任を取るのでしょうか。

 今日のような真剣な議論を、やはり各地で広げることが大切なんですよね。

 【今日の句】 責任を 問わず屈した 党を見た

0 件のコメント:

コメントを投稿