たぶん、どこよりも早い参院選北海道選挙区予定候補者・討論会の報告です。かなり各党・各候補の違いがハッキリしてきました。
自民党・伊達さんは「決められる政治を進める」と言いました。
また「いかに公約を果たせるか、で審判を受ける」とも述べました。
民主党が、ことこどく公約を守れなかったことに対して、自民党の実行力を示した格好です。
民主党・小川さんは、率直に言って、立ち位置がよくわかりませんでした。
TPPは「私は断固反対。菅政権から始まったことだったが‥‥」。
消費税は「苦渋の選択で3党合意」だけど「消費税を上げる前に、やるべきことがたくさんある」のに「安倍政権のサボタージュで、順調に上げられるのか心配だ」。
みなさんは、どうお感じになりますか。
そういうことなので、与党の自民党に、共産・みんな・大地の若い候補が立ち向かう構図という、状況になりました。
みんな・安住さんは、TPPは明確に「推進」か「反対」かを言いませんでした。
逆に「影響として出される数字を、よく見る必要がある」と言い、「地元産にこだわるメーカーがある」など、楽観的過ぎないかとの発言に思えました。
農業についても「高い関税で守られ、補助金ジャブジャブ入れて守ってきたのがいいのか、守っているのは農協でないか」と、農協不要論と取れる発言もありました。
この発言の判断は、みなさんにおまかせしたいと思います。
憲法についても「今は急いで変えるべきでない」とし、9条については「解釈論でなく、できることとできないことを明確にすべき」と、改憲姿勢を示しました。
大地・浅野さんも、憲法については「改定は否定しない」と述べ、平和の思いを堅持しながら「自衛隊の名誉を守るうえでも、明記が必要」と述べました。
これは震災での救助や支援を指してのことですが、いずれにしても9条2項の改定につながる話です。
消費税についても、国会議員の定数削減や政府保有資産の売却などで5年程度は増税しなくて済むので「凍結」という立場です。
つまりは5年後から、消費税増税は「解凍」されるということになります。
さて、共産・森さん。
今回の参院選の対決軸は「自民党対共産党」と述べ、どの課題でも問題点と対案を示しました。
憲法・外交では、東南アジアで広がる平和的安全保障の流れを紹介し、その先取りをした9条を守りいかす政治へ変えることが必要と述べました。
消費税についても、富裕層や大企業の税負担律率が下がっている事実を示し、「身を削るなら政党助成金をやめるべきだ」と、ムダ削減の内容も示しました。
他の課題でも、自民党政治を道民の立場から批判し、対案を示して訴えました。
もちろん私は日本共産党の立場ではありますが、明日以降の北海道新聞に掲載される記事を見て、判断はみなさんにおまかせしたいと思います。
そのうえで1つ。
伊達さん以外の、どの候補も自民党政権を批判する「視点」として、道民の立場・声を紹介していたことは、私はいいことだと思っています。
くらしや現場の実態をふまえない政治に、多くの方が政治に幻滅しているからです。
同時に、国民の声なき声を国会へ届けてきたのは、そもそも日本共産党だったということを述べたいのです。
古くは侵略戦争の時代に、反対の声を上げ続けてきました。
その後も、地方議会で、草の根で、さまざまな運動を広げ、国政にも反映させてきました。
残念なことに政権を取るほどの力を、まだ持てていませんが、このように「道民の声こそ大事」「平和こそ大事」だと、どの党も言うようになった事実は大きいと思います。
そう考えると、アベノミクス批判に「一部富裕層のためのもの」「北海道の利益にならない」との訴えはそのとおりですが、それが消費税に代わる財源策のところまで、なぜ貫かれていかないのでしょう。
税負担を求めるなら、きちんと利益・所得を増やしてきたところへ求めるのは、一般的な国民感覚ではないでしょうか。
時期のずれという違いぐらいで、なぜ消費税にこだわる必要があるのでしょうか。
国民の・道民の声を貫く、というのであれば、最後まで貫く必要があると思います。
いずれにしても、最終的に投票するのは有権者のみなさん。
私は、候補とともに最後まで、党の政策と役割を訴えぬくのみです。
少し今日は長くなりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
【今日の句】 7月は さらに熱さが 吹き上がる
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