2013年7月18日木曜日

TPP参加で「食料難の国」にしていいのか

 投票日3日前。水田が広がる北空知管内を回りました。訴えの中心は、やっぱりストップTPP!

 午後に訪れた沼田町は「雪中米」として、ブランド化を進めてきた町です。

 外国向けの輸出も進んでいて、安倍首相がTPP交渉参加の記者会見をした時に「輸出が5年間で8倍」になったと、紹介していた町です。

 これを引き合いにして、TPPに参加しても「売れる農業になれば生き残れる」と言いたかったようです。

 しかし。

 JA道・飛田稔章会長が、マスコミに対して「わずか数10トンの話。輸出で解決できるかのような発言に強い憤り」とコメントしています。

 北海道は、年間60万トンほどの米を生産しています。

 そのうち、輸出している「雪中米」は0.008%分。

 ブランド化と輸出で、すべてが解決するかのような話は幻想です。

 基本の考えが、ずれているのではないでしょうか。

 国家の基本の1つは、国民へ食料を安定供給することだと思います。

 当たり前ですが、そうでなければ生きていけないからです。

 今の日本の食料自給率は、カロリーベースで39%。

 TPP参加で、2割台に下がります。

 これって「食料難の国」ってレベルでは、ないのでしょうか。

 農家の所得倍増とか、海外で売り込むとか、基本の考えがあってこそだと思います。

 オイルショックの年ぐらいだったかと思いますが、アメリカからの大豆輸入がストップさせられ、豆腐など関連商品が高騰したことがありました。

 同盟国だろうが、まずは自分の国の食料を確保するものです。

 そのことから、政府も自給率を高めることの重要性を学んだはずです。

 だから必要なのは、適正な関税と、農家の経営安定へ価格保障を進めること。

 諸外国では当然のことですし、アメリカはWTO違反でないかと指摘されるほど、国内農業を保護しています。

 間もなく交渉は開始されますが、大事なことは国内で反対世論を高めること。

 そのためにも、日本共産党の躍進を!

 【今日の句】 この国で 作った恵み 子どもらに

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