2018年6月26日火曜日

沿線自治体に責任を押しつけるな

 JR札沼線をめぐって当別町・月形町へ、両町長さんと懇談させていただきました。国の姿勢こそ問われるべきだと痛感しました。

 JR北海道がバス転換を進めている札沼線。月形町長さんが容認の会見をおこない、昨日は新十津川町長さんも同じく容認の発表をしました。とはいえ鉄路がなくなることを喜べるわけではなく、両町長さんとも「苦渋の決断」と述べたと報じられています。

 そもそも札沼線は、新十津川駅からの最終列車は午前9時台。これが始発であり、最終列車です。これで利用者が増えるはずもないのですが、月形町長が先日、町民との列車ツアーをしたら20人ほどが乗っていたとのこと。JR北みずから不便な交通機関にしてきた部分もあると思います。

 そもそもJR北は、鉄道・運輸機構を通じて株を保有している国に責任があります。それなのに廃線か否かの決断を沿線自治体にゆだねて、住民でも意見が分かれ、首長が責任を取る事態にまで進めてきたことに私は異議を唱えたいのです。今日も当別・月形の両町長さんの話を聞くなかで、その意を強くしました。

 2つの町で町長さんがバス転換を容認したとはいえ、JR北から住民への説明なども必要ですし、特に高校生の通学をどう保障するかも課題になります。国も夏に向けて支援策を発表するようですが、いくつかの路線を廃線することと引き換えに支援するという姿勢だったのなら許されません。

 懇談の後は札幌へ、池田由美市議と住民のみなさんと道財務局へ要請に行きました。自衛隊病院の跡地を、社会福祉施設などへ使ってほしいという内容です。スキームとしては札幌市の町づくり計画があり、その内容をもとに国は協議するということなのですが、市民が何を求めているかを認識してもらううえでも大事な要請でした。

 国有地は公共・公有のためで、高く売れればいいというものではありません。それは道財務局でも同じ立場ですし、要望の内容もしっかり受け止めていただきました。これから札幌市にも、さらに話を詰めていかなければいけませんね。

 明日は苫小牧市議補選の応援に行ったあと、渡島・桧山管内のキャラバンにまわります。

 【今日の句】できること 国はどれだけ やってきた

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