JR福知山線脱線事故の衝撃は、今も脳裏に焼き付いています。乗客の命を守ることが最優先であるべき公共交通の使命を、あらためて確認すべき日だと思います。
国土交通省の最終報告書でも、ミスをした乗務員への懲罰的な「日勤教育」によって「逆に事故を誘発する恐れがある」と断じられました。ATS(自動列車停止装置)の設定ミスや速度計の対策の誤差などの対策を怠り、ブレーキが誤作動になる重大な不具合も放置されていたといいます。
乗客106人と運転士の命が奪われた大惨事。利益よりも安全が大事、と誰もが痛感したはずの2005年4月25日。しかし北海道では、その6年後に石勝線・第1ニニウトンネル付近で特急火災が発生しました。その後もトラブルが相次ぎ、その安全軽視の経営姿勢には厳しい批判が寄せられました。
今は「安全最優先」を必ず口にするJR北海道ですが、その分の費用が重い負担になっているとして路線廃止をねらっているのは、ご存知のとおりです。根本は、もうけ最優先の経営姿勢=株式上場を目標とする民営化の弊害があることも、あらためて確認しておきたい。
いわゆる8路線を、国や地方自治体で負担するという割合も、自治体側の負担の重さが原因で決着していませんし、ましてや5路線は廃線前提(一部決定済み)を変えようとしないJR北海道の姿勢が問題だし、国も容認していいのか。安全を軽視したツケが道民にまわされるということに、納得できないという方も多いのではないでしょうか。
もうけ最優先の社会と政治でいいのか。悲劇的な事故というにとどまらず、働く現場では人が使い捨てにされるという点で犠牲になっています。政治も変えなければいけませんが、メーデーも近いし、労働組合の大奮闘も期待したいところです。
さて、今日もあいさつまわりや会議など。参院選に向けた政策も、特に北海道にかかわる点を特に押し出してつくろうと努力中です。
【今日の句】安全は どんな価値より 勝るはず
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