2019年5月14日火曜日

国会議員の責務とは

 あらためて丸山穂高衆議院議員の暴言を音声で聞いたら、発言内容が許されないだけでなく議員としての態度もひどすぎる。ビザなし訪問の意義さえ、まったく理解できてなかったのではないでしょうか。

 ビザなし交流が始まったのは1992年。相互訪問・交流事業を通じて日ロ両側の直接対話を実現した、重要な機会となりました。領土交渉の傍らで相互理解を深めてきた積み重ねを、沖縄・北方問題の特別委員である議員なら知っていて当然のはずです。それなのに今回の暴言でした。

 このようなビザなし交流の場で、日本の国会議員が元島民に戦争を容認するよう迫ったという事実は、今後のビザなし交流への障害になりかねません。ロシア側への口実も与えた格好になりました。日本政府としては、もちろん外交交渉によって領土問題を解決する方針ですが、どのような影響が出てくるかかも心配されます。

 国民に影響力をもつ国会議員や政治家の発言は、外交問題では慎重さや正確さがより求められます。私も予算委員会で領土問題を質問したときは、かなり厳密に言葉を選んでいたものです。日本共産党がおこなう「野党外交」も、国際的なルールや日本政府の外交方針をふまえながら独自の交流を進めるものです。

 それなのに国会議員が戦争を容認するなんて、もはや与野党を問わず重大な発言と言わざるを得ません。国民の負託にこたえて、憲法の尊重擁護義務を負い、歳費は国民が納めた税金から支出されている存在が国会議員なのです。誤解を恐れずに表現すれば、このような戦争を容認する国会議員に税金を与えてはならないのです。

 どうにも憤怒が収まらない今回の暴言。こういう時には、そもそも国会議員とはどのような立場なのか、そしてロシアとの領土問題は何が問題なのかを整理して、広く国民的認識にすることも必要だと思います。日本共産党の考えはこちらです。私も、このブログで何度も書いてきました。くりかえし、お読みいただければ幸いです。

 会議や選挙事務所下見や政策作成など、とにかく慌ただしく1日が過ぎました。明日からは私の公式LINEも始まります! いろいろとお知らせしますので、よろしくお願いします。

 【今日の句】積み上げた 歴史を何と 思ってる

0 件のコメント:

コメントを投稿