今日は伊達市・洞爺湖町へ。新型コロナウイルスの影響が、健康面とともに経済面に広がってきていることを痛感しました。鈴木知事が道内の小中学校を休業する要請をしたことで、家庭や現場の対応も大慌てとなっています。
伊達市は、まず商工会議所へ。商工会議所自身が業況調査をおこなっていて、昨年の消費税増税の時期から各業種で悪化判断が増しています。人手不足とともに、最低賃金の引き上げにともなう人件費の増大についての不安も多かったのが特徴です。中小企業への支援が急がれます。
「いま地域経済は、商工や農漁業など地域の連携が重要になっているのでは」と強調された菅俊治会頭。単なる人手不足にとどまらず熟練技術者が継承されない問題にも触れながら、いわゆる就職氷河期世代が仕事につくことができる対策も必要ではと述べられました。農業分野にかかわっては「家族農業を大事にしようという共産党の言うとおり」とのお言葉もいただきました。ありがたいことです。
伊達市は33回目となるはずだったハーフマラソン大会(4月)を、コロナウイルスの影響を考慮して中止することを決めたばかり。商工業者にとっても「今後どうなるかは、まだ見通せません」との話も出されました。この後にまわった業者さんでも「マスクや消毒液の入荷が、いつになるかわからない」「政府の対応が後手後手ではないのか」といった話が相次ぎました。
洞爺湖町では町経済部から状況をうかがいました。昨年の観光客72万人のうち43%が外国人でしたが、日韓関係の悪化もあった後に今回の新型コロナウイルスで激減しているといいます。ホテルを中心とした労働者、とりわけパートの方の仕事が休みとなると収入が減ってしまうことも心配です。雇用調整助成金などの制度もありますが、その周知も課題になっています。
洞爺湖町では、2000年の有珠山噴火、2011年の東日本大震災、一昨年の胆振東部地震と被害を受けて負債を抱えている業者もあるはずです。今でさえ観光客の減少で苦しいだけに、「町で感染者を出してはならない」と必死の努力もされています。危機感をもって対策を強化しなければならないし、そのための財政支援だって必要ですが、安倍首相は「予備費の活用で大丈夫」としています。本当にそれでいいのか。
皆見亨教育長さんも、お忙しいなか対応してくださいました。道教委からの要請を受けて町教委としての議論と決定、学校や保護者への連絡など慌ただしい1日となった経過もうかがいました。高校入試を控える中学生もいるなかでの休業ですから、担任が電話などで激励することも含めたさまざまなことにも頭をめぐらせなければならなかったようです。
わが家もそうですが、学校が休みとなれば、とりわけ低学年や障害がある子を持つ親は仕事を休むことも考えなければなりません。先にも書いたように、休むとなれば生活・家計に直結する家庭もあるでしょう。そういう点も含めて政治・行政がパッケージとしての対応を示す必要があるのではないかと、夜の「つどい」の場で意見もありました。その通りだと思います。
伊達市では吉野英雄市議、洞爺湖町では立野広志町議がいっしょにまわってくれました。地域に根ざし、地域のことを知る議員がいる意味は大きいことも、あらためて感じた1日でもありました。
【今日の句】対策は 場当たり的で ないように
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