2018年4月11日水曜日

教育や地方自治へ介入するな

 蘭越町からニセコ・倶知安・仁木・余市で懇談や「つどい」をおこない夕方には小樽市5ヵ所で宣伝と、国会の激論に合わせるように走り回った1日でした。

 新1年生が通学する微笑ましい様子を横目に、蘭越町では2ヵ所で宣伝。柳谷要町議は広く町民に知られているだけあって、あいさつをされていく方が次々といました。地元に根差した活動をされてきた証なんですね。

 ニセコ町からは菊地葉子道議が合流し、三谷典久町議とともに町役場と町教育委員会へ。片山健也町長は会議中にもかかわらず、ありがたいことに少し抜け出してごあいさつさせてもらいました。教育委員会では菊地博教育長さんと、町立ニセコ高校の公開授業における道経産局の「介入」問題を中心にした懇談の時間を取っていただきました。

 この問題は昨日、衆議院経済産業委員会で笠井亮議員が取り上げてくれました(こちら)。世耕経産相は「エネルギー教育モデル校」の来年度以降廃止することを表明しましたが、このような事態が起きた背景は検証が必要だと思います。国は「エネルギーのベストミックス」を基本的考えとして、そのなかで原発も推進する立場にあります。笠井議員が指摘したように、変更を要求したのは原発を進める国の方針があるからであって、単に「誤解を与えた」という陳謝でとどめてはいけないと思います。

 菊地教育長さんは住民説明会の際に、道経産局からの事前の働きかけは「重要な問題を含んでいる」との考えを示されています。今日も同じような話をされ、ニセコ高校が特色ある教育方針のもと生徒の創意が発揮されている現状も説明してくださいました。国が枠にはめ込むよりも、目の前の生徒を中心においた教育実践を進めることの重要性を実感しました。

 その後は倶知安町で西江栄二町長とも懇談させていただきました。原田芳男町議も同席しました。倶知安町でも、町主催の講演会の際、事前に講師変更の話が道経産局からあったと北海道新聞が報じました。その講師とは、ニセコ高校で公開授業をおこなった先生です。まるで狙い撃ちでもしたかのように、講師変更を迫っていたのなら重大です。

 西江町長は、国の補助事業であるから意見が出ることはあるとしつつ、見識を持った先生で講師一覧にも名を連ねている方なのにどうして国は変更を言うのだろうか、地方自治体の責任で決めることでいいのでは、と述べられました。私も同意見です。補助事業だからいつでも何でも国が意見を言い、現場裁量の部分まで踏み込んでも当然とはならないでしょう。倶知安町では再生可能エネルギーの普及へ努力しており、地方自治体の施策にまで踏み込むことになりかねません。

 倶知安町にいる頃から雨が強まってきたものの、街頭宣伝には多くの党員・後援会員さんの姿が! 本当にありがたいです。

 仁木町では佐藤聖一郎町長が時間を割いてくださいました。上村智恵子・仁木町議と大物翔・余市町議が同席しました。余市町と合わせてワイナリー振興に力を注ぐ仁木町ですが、ひるがえって生食用の果樹不足などもあるとのこと。外国からの実習生確保に生産組合が奔走している現実も話されました。果樹栽培の難しさを、あらためて学び直しました。その後にJA余市でも新藤修組合長さんから同じく果樹栽培の現状を聞き、価格や所得の支援の充実が必要だと感じました。オレンジ自由化など、果樹は海外での競合に苦しんできた歴史があります。果樹から園芸作物に切り替えて、収入を確保する農家も増えてきているといいます。果樹栽培で経営が成り立つような、収入安定策がだから必要なんですよね。農協では安久荘一郎町議も同席しました。

 平日の日中であるにもかかわらず40名ほどの方が、その後の「つどい」に参加してくださったのは感激でした。議員になってからはほとんど来れませんでしたが、長く候補をしていた時はちょくちょく来ていた余市町。久しぶりの笑顔に会えて嬉しいです。

 夕方に小樽市に入ると雨もあがり、市内各所で宣伝を始めると車から手を振る方やクラクションを鳴らして応じる方など、たくさんの激励をいただきました。演説を聞いてくださった方には今日の国会中継を見ていた方も多くいて、演説中何度も「そうだ!」の合いの手が入ります。とにかく、みんな怒っている。ウソとでたらめの安倍政権は早く退陣させよう--そんな表情で聞いてくださっているので、訴える私も力が込もりました。最後の桂岡地域だけ雨にあたりましたが、何とか最後まで終了。市内を運転してくださった酒井たかひろ市議、またアナウンサーと手振りまで現地で配置してくださり、本当にありがとうございます。もはや選挙本番!という雰囲気でした。

 明日も小樽市内で懇談や「つどい」などの終日行動です。

 【今日の句】隠すほど 総理の答弁 見苦しや

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