2018年9月20日木曜日

支援は、具体的に被害をつかんでこそ

 総裁三選だろうが、安倍政治を変える決意に変わりなし。今日は党の義援金お届けにまわり、清田区清田の土砂崩れ現場にも足を運びました。
 
 一昨日に胆振東部3町へ小池晃書記局長が届けたのに続き、今日は札幌市・北広島市・苫小牧市へ義援金を届けました。札幌市には青山慶二・党道委員長と市議団から村上仁・小形香織の両議員、北広島市には板垣恭彦・永井桃・山本博巳の市議、苫小牧市には西敏彦・党苫小牧地区委員長と小野寺幸恵・工藤良一・原啓司の市議とでお渡ししました。

 札幌市では岸光右・副市長が応対され「全国からの義援金とあわせて、被災者への支援に使わせていただきます」と述べられました。震度4を超える地震がなかった札幌市で、今も清田区や東区などで避難生活を強いられている現状があります。国の制度も活用して市民生活を支える旨のお話もあり、私からも「苦労されている市民の負担を軽くしていくために力を尽くします」と応じました。

 北広島市では、上野正三市長が時間を割いてくださいました。現状で被害総額は20億円と想定され、罹災証明も117件(19日現在)が申請されています。大曲並木地域を中心に、宅地も危険判定15・要注意18で引き続き19人が避難所で生活しています。上野市長からは「激甚災害の指定をお願いしたい」との話がありました。

 合わせて話題になったのは台風21号です。倒木が1660本、農業被害もビニールハウスを中心に88件の倒壊・損壊が出ています。コンテナの倒れ方や農作物の倒伏から、竜巻のような形状で一直線に進んだのではないかとの話もあるようです。いずれにしても連日の自然災害が被害を広げている面もあり、一体に国として支援するよう求めていきたいです。

 苫小牧市では、岩倉博文市長が応対してくださいました。80代と50代の方が地震のため亡くなり港湾にも被害が出ている状況ですが、市として厚真町などへ職員派遣をおこなっています。近隣自治体だけに事情もわかり、受け入れ自治体にとっても心強いのではないでしょうか。

 話題になった1つが、災害復旧は「現状復旧が基本」という点です。これまでと同じ復旧では、また災害に見舞われる恐れがあるのでかさ上げや防災措置を講じて工事をしようとすると、その分は国の支援がないという課題です。各自治体が工事費などを上乗せすることになりますが、これでは「国土強靭化」と言えど進みません。この課題の解決にも力を尽くすことを、私からも述べました。

 あらためて全国からの支援に、心から感謝を申し上げます。各地のご厚意が励ましになっています。今回は受ける側の北海道ですが、別の機会に支える側としてがんばりたいと思いました。

 さて、札幌市清田区は里塚だけでなく被害を受けている地域があります。清田区清田2条の清田通に面した渡部製作所さんを、吉岡ひろ子市議予定候補と訪れました。すでに吉岡さんには相談があり、私もいっしょに調査に行ったわけです。

 事務所もドアや窓が完全に閉まらないほど枠がゆがんだだけでなく、入ってすぐ建物全体が傾いているのがわかりました。ゆがみも広がっているといいます。2階が学生さんの下宿になっていて、立て直しも急がなければと話されていました。

 この事務所は数mほどのがけ地に経っていて、地震後は固めていたブロックも外れて土砂や大量の水も噴出しました。液状化ではないかと思われます。町内会の手伝いもあって土砂などは除かれていましたが、泥の跡が家の壁にも残っています。民有地だからと個人負担にするのでなく、市が災害危険箇所に指定しているところなので市の責任で進める問題ではないかと思いました。かかわる国の事業も見つけたので、すぐ党市議団事務局とも相談して手を打ってもらうことにしました。

 厚真町などでも、まだ被害の全容が掌握されていません。他の自治体でも、それは同様です。自治体だけでなく、ボランティアや市民の声で見つける現実も少なくありません。党のネットワークを生かして、ていねいに私たちも情報を集めて、少しでも苦難や負担を軽くできるようにしていきたいです。

 【今日の句】被災地で 距離を感じた 総裁選

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