2018年9月17日月曜日

全国の支援に感謝

 今日は小池晃書記局長が来道し、まず厚真町・安平町・むかわ町へと義援金をお届けしました。先だって札幌市清田区の視察もおこないました。

 全日程に紙智子参院議員、真下紀子道議と私が同行し、清田区では村上仁市議・吉岡ひろ子市議予定候補、厚真町では伊藤富志夫町議、安平町では三浦恵美子町議、むかわ町では北村修・大松紀美子・舞良喜久の各町議が加わりました。あらためて党地方議員の役割の大きさを実感した1日でもありました。
 初めに札幌市清田区里塚へ。私は現場に3度目となりますが、工法を決められないまま時間だけが過ぎてきていることに悔しい思いをします。専門家による調査が進められ、工法も決まるのが12月上旬という報道もあり、その間の生活・住居の支援は欠かせません。一人ひとりの願いに最大限こたえる体制も必要だと思います。市はワンストップの窓口を準備するようですが、しっかり応えられる体制をつくることを求めたい。

 日本共産党清田区委員会は、この連休中に里塚地域などの戸別訪問にまわって要望を聞くとともに党道委員会がつくった「制度活用の手引き」を届けています。その様子も事務所に行って小池さんらとうかがうと、今後の見通しについて不安が次々と出されたといいます。具体的な要望は1つ1つ実現していくように、行政などへの働きかけも急がなければいけません。

 むかわ町では、竹中喜之町長に義援金(目録)を手渡しました。町長さんからも具体的な要望を紙にまとめていただき、くらし支援や被災家屋撤去などの支援とともに、JR日高本線について「震災を機になくすようなことは認められません」と明確に述べられたことが心に残りました。実は先日、日高町の帰りに橋桁にヒビがあるという現場を見つけて調べてきた私。国交大臣から苫小牧ー鵡川間での支援が表明されているようですが、その先の区間だって元は自然災害によるものでした。災害を理由にした廃線をしないという姿勢を国として示すべきです。

 避難所になっている「四季の館」で避難された方から話を聞いた後、出る間際に大松町議が男性と話し込んでいました。先ほど避難所で話を聞いた男性でした。私も急いでいくと「男なのに泣いてごめん」とポロポロと涙を流されていました。話を聞いてくれたことが嬉しかったそうで、これまでガマンしてきたものがこみ上げてきたんです。胸が詰まりました。いっしょに力を合わせますから、と私からも述べました。みんな同じ被災者ということで、逆に語りにくいこともあるんだと思います。寄り添う支援の大事さを痛感しました。

 商店街を視察した後に党事務所で昼食をとりながら、あらためて地元の声を聞きました。「目が見えない障害者への支援が後回しになってしまう」「ガソリンスタンドは自家発電機を置くようにしてほしい」と具体的な要望が次々。ブラックアウトを引き起こした北電への不満も語られました。

 次にうかがった厚真町役場の前には、先日から献花台が設けられています。私たちも花を手向けご冥福をお祈りした後に、宮坂尚市朗町長に義援金を手渡しました。宮坂町長さんは町内の地図を広げて、とりわけ土砂崩れで犠牲の大きかった地域を詳しく説明され、今後の町の復旧に向けた国の支援を要請されました。小池さんも応じました。

 避難所でも、何度も来ていることもあって顔なじみとなった方もいて、あらためて健康状態などをうかがいました。もう10日を過ぎた避難所生活だけに、気丈にされているようでも疲れている様子も見えました。出てくる要望も、まだこれからも変わっていくと思います。こちらでも住まいの要望が強くなっていて、町長さんも町営住宅や「みなし仮設」とともに仮設住宅設置も検討しています。道や国の支援を強めて、早く安心できる住まいを確保することの必要性を痛感しました。

 土砂崩れのあった吉野地区へ。あらためて土砂の勢いに圧倒されます。ここでも花を手向け、ご冥福をお祈りしました。運搬トラックも入り少しずつ土砂撤去も進められていますが、全体から見れば本当に「少しずつ」です。まだ通行止めとなっていた地域もありました。また、このまわりは見事なまでの水田で、耕作されていたのに亡くなった方のものもあります。土砂が入り込んでいる水田もあります。農協でも検討しているようですが、行政としてできることはないか知恵も労力も出し合う必要があると思います。

 最後は安平町へ。商店街を視察した後に町役場で及川秀一郎町長に義援金を手渡し、現況をうかがうなかで町長室にも足を運ぶと「ずっとここで寝ています」と寝袋が! マラソン大会にも出て職員のなかでは一番体力があるんですと話されていましたが、とはいえお身体を大切になさってくださいと私からも述べさせてもらいました。本当に頭が下がる思いです。

 水道の復旧状況や全戸調査訪問の計画などとともに、町民に情報を伝えるための特別テレビチャンネルがあることを教えてくださいました。朝の役場の打合せもデジタル放送に乗せて(町内で視聴可能なのです)復旧情報をそのまま伝えるとともに、リモコンのdボタンを使えば各種情報なども使えるようにしていました。総務省の事業を使ったことが、いま生きているのだそうです。もちろん同時に広報を紙で届けることもしています。

 ボランティアセンターにもお邪魔しました。事前登録制をとっているため、来るときには支援内容がマッチングされて現場に来れているそうです。今日も各地でボランティアさんの姿を目にして、どれだけ町民は励まされているのだろうと感じました。このような力とともに、政治・行政が力を発揮することで本当の復興に進むのだとつくづく感じました。

 駆け足で4自治体をまわりましたが、何度か行ったところでも、支援や復旧はまさにこれからという状況と、あらためて感じました。この間の調査などで国などへも反映してはいますが、引き続き強めていきたい。今日は行けなかった自治体へも義援金をお届けすることにしてもいます。全国からのご支援に、本当に感謝でいっぱいです。

 まだまだ捉えきれていない要望があるかもしれません。党のネットワークを生かして、苦難を少しでも軽減できるように引き続きがんばります。

 【今日の句】今日こそは 余震ない夜 祈ってる

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