2013年6月4日火曜日

年金は「世代間の不信」でなく「制度の不信」こそ問題

 年金者後援会の決起集会で、情勢などの報告へ行きました。ちょうどこの日は政府の社会保障制度改革国民会議で、年金が議論される日でもありました。

 さて、年金の現状は?

 問題となっているのは「空洞化」と言える状況です。

 厚労省調査で、国民年金の保険料を滞納する理由の1位は「保険料が高すぎて払えない」。

 国民年金は、今は自営業者は10数%と少数で、パートなどが20数%、「無職」が30数%と、低収入の方が圧倒的多数です。

 これでは、今の保険料をとても払えない。

 滞納理由の第2位は「年金制度を信用できない」。

 今でも年100万円未満の受給者が、全体の5割です。

 将来もらえないなら、掛ける必要なし--制度不信が滞納を生み、さらに制度悪化につながる悪循環となっています。

 日本共産党は、ひとしく5万円の支給に、掛け金に応じた支給の、二階建ての最低保障年金制度を提案しています。

 これは高齢者のくらしを支えるとともに、制度の信頼を取り戻して保険料納付の向上にもつなげるものです。

 社会保障制度改革国民会議の資料を読むと、委員の中からは「特に若者の雇用環境の改善を。世代間の対立と言うのは表層的な問題」と、明確に指摘する方もいます。

 一方で「年金保険料を払わないのに、国民健康保険料を払っている人がいる。つまみぐいを許さないように、徴収を強化すべきだ」と、国民生活の実態無視の意見を述べる委員もいます。

 後援会の方からは「今度の選挙は、高齢者ががんばらないとね」「戦争体験を持つ私たちこそ話をして、憲法を守ろう」と、声が上がりました。

 年金問題は「世代間の不信」が原因でなく、政府と国民の間の不信こそ原因。

 正していく日本共産党の議席を、ぜひ大きくしてほしいと、私も心から訴えました。

 【今日の句】 ねらってる アフリカ資源 見え隠れ

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