今日の私は午前中に農研機構・農業技術革新工学研究センターへ視察、午後は農業関係法案レク。
政府は「競争力強化」を旗印に、農業構造改革を迫っています。
トラクターの安全キャブ・フレームなどの「型式検査」を、このセンターでおこなっています。
「型式検査」とは、農業機械化促進法にもとづき性能や安全性が検査され、「合格」となれば証票が貼付されます。
しかし、科学技術の進展と普及にともないメーカー技術も「成熟」(センター所長)したこともあり、別の法律で検査は担保するものの法律は廃止する、というのが閣議決定されました。
今国会で審議となるため、検査現場への調査となったわけです。
大手メーカーは独自に強度検査ができても、それが本当に正しいのか、ここで再検査を受けることが安全性の担保になります。
中小メーカーでは自力でできないために、このような検査に大きな意義があります。
法の廃止でなくなるのは型式検査だけではなく、国による事後検査、国による機械化促進へ向けた融資や基本方針も合わせてなくなります。
戦後の情勢と違う部分があるとはいえ、国の責任という根本の部分をどう考えるのか、審議を前に農水省にも確認しておきたい。
その後のレクも、いっしょに説明を聞いた農民連などのみなさんからは疑問が噴出。
いったい誰のための、何のための改革なのか。
農業者のためというより、民間企業や食品メジャーのためになりはしないか。
しっかり分析して、今後の審議に臨みたい。
【今日の句】 関与した 政治家・官僚 正直に
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