2018年9月24日月曜日

しっかり橋渡しの役割を

 厚真町・安平町・むかわ町へ、党町議から実態や要望を聞いてまわりました。政府交渉で反映させることが目的です。

 地震が起きてから厚真町には5度目、安平町・むかわ町にも4度目となりました。これまでは町役場や避難所から直接の話を聞いてきましたが、町民の話を一番聞いている町議から、じっくり話を聞く時間を取れないできました。いろんな苦労と合わせて聞くために3町を訪れました。
  
 厚真町・伊藤富志夫町議は、自分でまとめた資料や写真まで準備してくれていました。自宅には生活用水は通っているものの、飲料水は給水車や支給された水を使っているとのこと。まだ自宅の片付けも途中ですが、これまで町民150軒以上まわったそうです。

 ある農家では、片付けや牛などの世話も欠かすことができず、罹災証明を申請することができず、伊藤町議から伝えたら「誰も説明してくれない」と話していたそうです。また住宅の不安や要望が増えていて、特に専門家の判定が欲しいとの声が強まっています。いろんな制度の考え方について私から伊藤町議にも伝えて、具体的なニーズに応えた活動を進めていこうと話し合いました。

 仮設住宅の説明会も始まりましたが、それまで待てずに民間住宅を借りたい家族や親せき宅に同居する決断をする方もいます。日々ニーズや状況が変わっていくのです。半壊や一部損壊の家でも、なかなか決断しにくいものです。緊急・応急の対策とともに、息の長い支援が必要になります。今ある制度も熟知して、お1人お1人の相談に乗れるようにしていきたいと思っています。

 むかわ町では、北村修・大松紀美子・舞良喜久の町議が集まってくださいました。北村町議は農作業も中断していて、この間はお手伝いの力も借りて収穫してきたそう。支部の方から、おいしいカボチャの煮物やミニトマトまで用意していただいて、本来なら収穫を喜ぶ秋になっていたはずなのにな、と思いました。

 むかわ町でも、よく出される不安は今後の住宅。穂別地区では、子どもを頼って町外へ行く人も増えているそうです。応急仮設住宅も25戸(第1期分)なので、みなし仮設なども必要ですが、むかわ町に民間アパートなども多くはありません。古い町営住宅の修繕や、教員住宅なども活用できないかとの意見もありました。役場からの情報も広報や災害FMなど始めていますが、まだ十分に行き届いていない実態もあるといいます。党町議が、その橋渡しなどもおこなっていました。

 町民の大事なスーパーとして「Aコープ・セレス店」が国道沿いにあるのですが、実は店内も損傷があり、農協としても復旧する予算をどうするか悩みとなっていました。生産現場を手厚く支援したい思いもあると聞きましたが、セレスの復旧を決めたそうです。それなら生産現場を支えるだけの厚い支援を国としておこなうよう、政府交渉でも強く訴えたいと思いました。

 安平町では、三浦恵美子町議と党支部で100軒以上をまわっていました。その聞いた声を1枚1枚、忙しい合間をぬって、きちんと記録・保管もしているのです。断水が続く安平町ですが農家が多くいる地域の復旧が遅れていて、しばらくの間1回しか給水車が回らなかった地域もあったとのことで、三浦町議がすぐ町に連絡して給水車が回るようになったそうです。防災無線では高齢者が聞き取りにくいこともあり、党の宣伝カーを走らせてお知らせすることも取り組んできていました。

 3町に共通することですが、高齢者が多いために罹災証明の申請1つするのにも「難しい」「よくわからない」などの声があります。家の片付けはボランティアの力もあって進んできていますが、住宅にかかわることは制度を知ってる専門家や地方議員などの力は必要になることもあります。また他の町と違い安平町は、町がおこなう全戸調査の後に罹災証明の申請を受け付ける(月内が目標とのことです)ので、今のうちに記録をとっていることも大切で三浦町議もお手伝いしています。あらためて私からもさまざまな制度の特徴や使い方なども伝えて、お1人お1人の要望に応えられるようにしていくことを確認しあいました。

 ここに書いたことは、ほんの一部です。道路や公共施設の復旧、農家への支援、専門家派遣の体制などなど、現地でも見通しをもって活動できるようにと、国へ反映することと党自身がとりくむことなどを整理したつもりです。私も住民のみなさんから直接に要望を聞きますが、何より地元の議員と党支部が中核となります。定期的に足を運んで、現地でも1つ2つと実現できるようにしたいし、道や国への橋渡しもしていきたい。地に足つけた支援を進めなければと痛感する毎日です。

 【今日の句】名月に 明日の平穏 祈る夜

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