2018年9月9日日曜日

倒壊多い、むかわ町

 今日は紙智子・岩渕友の両参院議員と、むかわ町・安平町へ。むかわ町は倒壊やその恐れがある家屋が多く、多くの支援が必要とされています。
 
 厚真町の山崩れや、札幌市清田区の陥没、停電の影響などが報道の多くを占めているかもしれません。むかわ町も震度6強を記録し避難者も多いのですが、詳しいことは私もつかめないままだったのです。

 国道沿いの商店街では、まさにペシャンコとなった家、強い余震があれば確実に倒れるであろう傾いた建物‥‥私たちが話を聞いた、全壊した新聞販売店では「配達に出た後だったから助かった」との話を聞きました。時間によっては、もっと犠牲が増えていた可能性があったのです。目の前の方がいることが奇跡的です。

 今日から私たちは、党道委員会が作成した「諸制度活用の手引き(2018年版)」を持参して手渡してきました。当面の生活は心配ですし行政や民間で力をあわせて支援を強めますが、その後の復旧・復興には様々な手続きが必要となります。くらしや税、教育、住宅などの分野ごとに、いま使える制度をまとめたものです。

 各自治体では同じような問題意識があります。竹中喜之・むかわ町長からは、次のような要望が寄せられました。▼要望が少しずつ変わっていくので、持続的に対応できるよう専門家など人的支援を、▼ボランティアセンターを開設するが、経験をもった方による「さばき」と要求とのマッチング、▼後片付けできない方や災害ゴミへの対応、などです。

 避難所を聞いてまわっても、倒れた家具を一人では直せない高齢者などから「自宅を片付けられない」との声を聞きました。電気も先日、町内の多くで通じたばかりなので片づけてる家もこれからというのが実態です。まして倒壊の恐れがある家では、先が見通せない状態にあります。少しでも見通しをもてるようにするには、行政機能を充実させることが欠かせません。

 それにしても大松紀美子・北村修の両町議は、多くの町民から信頼されているのだと思いました。大松さんは避難所でも声がかけられ、農協役員でもある北村町議は選果場まで案内してくださいました。何とびっくりコンテナに入れた馬鈴薯が床一面にひっくり返り、もちろん機械は動かせないし、地震前に送った野菜も「売り先で受け入れることができない」と戻ってきたといいます。食料不足の一端を垣間見ました。送りたくても送れないのです。酪農家の生乳廃棄と同じ構造です。契約先との関係もあるので、勝手に出荷先を変えるわけにもいきません。道や国による広域的な対応ができないかと思いましたが、市場経済のもと悩ましい問題。ともかく早く物流の正常化を、とりわけ国へ求めたい。

 穂別地区では舞良喜久議員も合流し、支所で現状をうかがいました。出る時にバスから、今日から入れるようになった町営の風呂から戻ってきた住民の方がいました。みなさんスッキリされたようで「3日ぶりに入りました」との言葉もはずんでいました。聞いていて私たちも嬉しくなりました。

 安平町では、三浦恵美子町議と前町議の奥野さんとで避難所訪問や危険個所などをまわりました。避難所では、6日に私が訪れたときに会った方がいて、名刺も持っていてくれたことに感激。今回は「手引き」を渡して、「お困りごとがあったらお読みください、ご相談ください」と伝えてきました。

 何ヵ所も避難所をまわりましたが、避難所ごとの違いがハッキリわかるようになってきました。寝るときのマットの固さが違うし、まだ段ボールベッドも行き届いていません。7日に道からは準備している旨を聞いていましたが、どうなっているのでしょう。福祉的対応が必要な方がいるのにふ、適切な場所や福祉避難所が置かれない状況もあります。元気な方だって、だんだん具合が悪くなることがあります。赤十字社などが入り、保健師さんなども巡回していますが、今後さらに必要になると思います。他に気づいたことと合わせて道などへ届けたい。

 早来地域の商店街を見ていたら、片づけのために戻ってきたという女性が倒壊していた店を眺めていました。話を聞くと、この商店街は40~50年という老舗も多いとのこと。跡継ぎもいないため、やめる商店もあるとの話も聞きました。本当に痛ましい限りです。当面の支援とともに、先を見据えた町づくりは今後の大きな課題と痛感しました。

 明日は北広島市でも陥没地域があり、その調査から始めます。国会では野党合同の検討会議がおこなわれるとのことで、私もメモをこれから作ります(何時に終わることやら)。しかし命にかかわる問題を放っておくわけにはいかないのです。

 【今日の句】家失くす無念 急いで支えたい

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