今日は当別町での「社会保障勉強会」にて依頼されて、特に生存権を保障するため政治のあり方が問われていることを強調しました。
この勉強会は今回で39回目で、ほぼ毎月1回ずつ開いてきているそうです。日本共産党は鈴木岩夫町議が関わり、今日も冒頭に町議会報告をされました。要望もあって私からの話は、地震被害と支援の状況についてを中心に、後半に安倍政権がねらう社会保障改悪の現状を紹介しました。
災害支援と社会保障とも、憲法25条の生存権条項をどう保障するかにかかわります。命がかかった場合には、国として自衛隊も派遣して救援に力を尽くします。これはこれで最優先の大事なことですが、そこから先の生活支援になると国の施策が急に貧弱になるのが現実です。
例えば避難所にしても、トイレ・食事・ベッドやプライバシーの確保を短時間で実行する欧米のような法律や体制はありません。住宅支援も全壊世帯でさえ解体費用と合わせて最大300万円の支援にとどまるし、一部損壊となると自己資金で直すのが圧倒的です。生存権を「命があること」の範囲で、国が狭くとらえていることが根本にあるのではないでしょうか。命があっても、衣食住が満たされなければ憲法25条の定める「健康で文化的な生活」を保障したことにはなりません。
社会保障削減がおこなわれることも、根っこは同じではないのでしょうか。この10月から生活保護費の削減が始まりましたが、その理由は「同程度の低所得者との均衡」というものでした。本来は、同程度の低所得者を捕捉することが生活保護行政として必要なはずなのに、考えが逆転しています。生存権の考え方がおかしい、のです。
意見交換では、病院に入院されている方が「退院を迫られないか」「どれだけ払うことになるのか」と不安の声があると出されました。停電時のこと、安倍政権に対する若者の考え方まで話が及び、ありがたいことに「畠山さんに国会で取り上げてもらいたい」と激励もいただきました。がんばります。
札幌に着いて、北海道大学前での宣伝にも参加しました。党道委員会で講演会「マルクスNIGHT」をおこなうので、特に青年・学生に参加してほしいための取り組みです。神戸女学院大学・石川康宏教授の講演をメインに、青年や私からも一言スピーチ、その後には懇談会も予定しています。
米国で若者たちの間に社会主義への肯定感情が広がっています。貧困と格差を前に、社会正義の実現にとりくむ若者たちが社会主義に目を向けているのが、とても興味深い。一過性のことでなく、体制の根幹にかかわる流れだと思うのです。石川先生からも、カール・マルクスの生誕200年にかかわる話や、今日の状況にも連なる話が聞けると思います。10月20日(土)18:00から、会場は札幌東区民センターです(資料代として一般500円、学生・高校生は無料)。
明日は、むかわ町へ。党議員と今後の活動についての話し合いです。
【今日の句】生き延びる 不祥事あれど あの人は
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