先が見通せないなかでも「従業員が暮らしていけるように、経営者として問われていると思います」と前を向くのが「利尻屋みのや」代表の蓑谷和臣さん。「人件費の支援があれば解雇しないで済む。生活できれば、いずれ消費にまわる」と強調されました。
小樽の観光は5~10月が勝負、と蓑谷さん。その繁忙期の売り上げで冬を越し、また繁忙期を迎えるというサイクルだけに、早い終息を願うばかりです。せっかくなので家へのお土産を買うと、レジには若い男性の姿。「4月に採用したばかり。働いてもらわなきゃ」と笑いながら話す蓑谷さんから、従業員を守っていく決意が伝わりました。
全般的な状況を、商工会議所で山﨑範夫専務からうかがいました。小樽市や商工会議所、信用保証協会への相談件数は約400件にのぼり、政策金融公庫の融資決定件数も281件にのぼっています。「公庫の少ない職員が夜遅くまで働き、これほど決定はしたものの、東京で滞っているのか実行件数が少ない」と山﨑さん。スピードが問われる状況のもとで、何とか改善していかなければなりません。
思い切った支援も必要ですが、願うは感染拡大の防止と終息。「休業するのが仕方ないのなら、集中した補償が必要ではないか」との話にもなりました。まったく同感です。菊地葉子道議・高野さくら市議(利尻屋さんでは小貫元市議も)とで、私たちも力を尽くす旨も伝えました。この切迫感は、現場を回らなければわからないと痛感です。
ところが飲食店の自粛が広がることによって、ワインを卸していく先でも消費が鈍っています。これからはサクランボやリンゴなど生食用も作付けとなりますが、贈答品や高級品の需要減少、果物狩りの来客減少が心配されます。せっかく実っても「安く売るか、すき込むか」のような選択になれば、いずれにしても農家にとってはつらい結論です。
果樹だけでなく、話は農政全般にも及びました。規制改革推進会議が「もうかる農業」「既得権益の打破」などを掲げてきたことが、本当によかったのか。新型コロナウイルスの影響で、世界では食料不足の懸念も生まれてきているもと、食料自給率を向上させるという基本に立ち返るべきと私からも話しました。
一刻も早い支援を、と心から願います。補正予算も今月末までには成立する見込みですが、感染の広がり次第では二の矢・三の矢も必要になります。引き続き、各地の状況をしっかり反映させていきたい。
【今日の句】町の灯を 消さぬ支援を ぬくもりを
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