
安全保障上の問題として外国人の土地取引を規制するというのが政府の説明ですが、その立法事実は明らかでありません。そのうえ中身は政府に白紙委任となれば、時の権力の意向で国民監視も可能になる恐れがあります。「戦前に、軍事施設の撮影やスケッチを禁じた『要塞地帯法』の拡大版」(海渡雄一弁護士)なのです。
要塞地帯法と聞いて思い出したのが、戦前の函館です。函館が要塞地帯だと知らずに写真を撮ったことが罪に問われ、連絡船でも注意のアナウンスが流れたりしたそうです。友人や子どもの撮影まで取り締まられたと、函館市史に書かれています。こうやって市民が萎縮を迫られていった戦前の歴史を見れば、強い危機感を持つのは当然ではないでしょうか。
まだまだ法案の内容は知られていません。入管法改定案を廃案に追い込むなど、声があがれば変化をつくることはできます。お知り合いに、ぜひお知らせください。
【今日の句】権力の 暴走こそが 監視され
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