2025年10月20日月曜日

急ぐべきは消費税減税・インボイス廃止

 いよいよ自民・維新が連立合意。維新が自民党を助ける補完勢力から、一体となって悪政を進める側に立つとの宣言です。くらし応援や子育て支援の充実などは、自民党政治を切りかえてこそ進むのに、まったく逆の道ではないのでしょうか。

 ましてや企業・団体献金の禁止は先送りし、消費税減税も実際は棚上げです。自民党政治を代えたいと維新に投票した方もいたでしょうが、その信頼も裏切ることになるのでは。これでは道理も通らない。

 「小選挙区で落ちた候補が、比例で救われるのがおかしい」と維新・吉村代表。共感する方も多いと思います。比例は多様な民意を反映する制度ですから、比例議席を悪者にするのではなく、比例重複のあり方を見直してはどうなのでしょう。

 吉村氏は「国民が物価高などで苦しんでいるのだから、国会議員も身を削るべき」とも発言しています。それなら物価高による苦しみを解決するのが政治の仕事ではないのか。急ぐべきは消費税減税・インボイス廃止です。

 ジェンダー平等が遅れている日本では、小選挙区制度は女性やマイノリティにとって厳しいのが実態です。比例でこそ立候補が可能になる方もいるでしょう。比例削減は政治参加をせばめ、おのずと大政党有利になるでしょう。

 そもそも選挙制度は民主主義の基本。変更するにしても、民主的な議論を積み重ねるべきです。それを一部政党だけで、しかも期限を区切り採決に進もうというのは、とても民主主義とは言えません。

 日本共産党は、比例定数の削減に反対する緊急署名を始めました(こちら)。ぜひ、お広げください。今朝も街頭宣伝に取り組み、どんどん私も訴えていきたい。

 【今日の句】自民党 助けて改革 言えるのか

2025年10月18日土曜日

比例削減は多様な民意を削るもの

 札幌で「さようなら原発北海道集会」に参加し、室蘭市での語るつどいへ。どこでも今後の政局が話題になります。多様な民意を削る比例定数削減が急浮上し、自民・維新と正面対決です。私も話に力が入ります。

 大政党が有利という小選挙区の非民主性があり、一方で民意を正確に反映するため比例が導入された経緯がありました。中小政党が議席を得て、国会に多様な意見が反映されるのです。

 「小選挙区で落ちたのに比例復活はおかしい」というのなら、復活の仕組みを見直せばいいだけです。政治改革というのなら、金の力で政治をゆがめる企業・団体献金の禁止こそ実行するべきではないのか。

 禁止は自民が合意しないからと、その代わりに比例削減というのはまったく違う。自民党政治を代えたいという総選挙・参院選の民意に背き、延命に協力するという維新の最悪の補完勢力ぶりは許されません。

 なぜ、比例削減なのか。中小政党の議席が減れば大政党だけで決めやすくなります。自民・維新の政策協議メモを見れば、憲法9条改定など悪政リストがズラリ。比例削減は反対意見を抑え込むことにつながるのです。

 これに国民民主や参政党も加わって、社会保障の改悪やスパイ防止法などが実行されかねません。物価高対策を急ぐというけど、消費税減税はしないでしょう。何らかの消費税減税を掲げる党が、せっかく多数になったのにです。

 公明党は自民党のブレーキ役になってなかったと思いますが、今は悪政のアクセルが踏み込まれる恐れがあります。長引かせないよう、臨時国会冒頭で削減強行が狙われるかもしれません。急いで世論を広げたい。

 原発集会には250人が集まり、室蘭市では入党も前向きに考えてくださる方もいて、私も元気をいただきました。明日もがんばりたい。

 【今日の句】報道の 民主主義も 問われてる

2025年10月14日火曜日

2議席あるから、これだけの力

 今日が告示日の八雲町議選。日本共産党は2議席(佐藤智子・よこた喜世志)確保へ、私も応援に。物価高に苦しむ町民の味方として、行政のチェック役としても欠かせない2人です。何としても押し上げてと、私も力を込めました。

 2議席の力で、18歳までの医療費無料化や小中学校給食の無償化など実現してきました。議案提案権を持ち、意見書も単独で提案できるなど、2議席だからこそ役割を果たせてきた実績を、多くの方に知ってほしい。

 選挙戦は2人はみ出しの少数激戦。町長選挙もおこなわれており、誰が町長になろうとも議会は「なんでも賛成」でなく、町民目線で行政をチェックする力が求められます。この点でも党2議席が必要です。

 国政では誰に新たな首相になろうとも、物価高には消費税減税・インボイス廃止、農林漁業への支援、大軍拡からの転換などが必要です。裏金事件が自公へ厳しい審判となったのですから、おおもとの企業・団体献金の禁止にも踏み込むときです。

 マスコミが政局報道一色のなか、町議選とはいえ国政とも一体に、ぶれずに町民の立場を貫くのが日本共産党であることも私から訴えました。2人の候補の応援や激励も相次ぎ、支持の輪がどんどん広がってほしい。

 八雲町には、国立病院の移転問題で何度も足を運びました。今ある診療所などでの看護師不足という実態も聞きました。医療・介護を守るため、ずっと力を合わせ続けてきた2人でもあるのです。

 ぜひ八雲町へ知人・友人がいる方は、ご支持をお広げください。

 【今日の句】混迷の時こそ くらしを原点に

2025年10月13日月曜日

じっくり対話で気づくこと

 流動的な政治情勢だからこそ、地に足つけて、対話を重ねて。街頭宣伝や中高生との対話企画、今日は旭川市での「紅葉まつり」とまわりました。新しい仲間も増えて嬉しい限りです。

 安保法制や消費税増税はじめ、どれだけ自公政治がくらしや民主主義を壊してきたことか。その公明党が離れるほど、自民党には反省や政治的謙虚さもなくなったのでしょう。

 問われるのは野党側。物価高対策に消費税減税を急ぎ、社会保障の充実や教育負担の軽減など、家計を支える政治へと切りかえる時ではないのか。

 日本共産党が伸びていれば、と悔しい思いです。どのような枠組みの政権になろうと、今こそ「国民の苦難軽減」に立ち返った活動を続けたい。

 中高生との対話企画は、事前に寄せられた「株や投資は儲かるの?」「AIにとって代わられる仕事は」など素朴な疑問に答えるもの。SNSを見てきたなど、10人ほどの中高生が来てくれました。

 この先どうなるか、若い方は不安や模索があるでしょう。街頭宣伝でもチラシを受け取る若い方が増えたように思います。対話をすれば、正面から受け止めてくれているのもわかります。

 「紅葉まつり」でも講演というより、このような対話を通じて私が感じたことを中心に話しました。政治情勢については、紙智子前参議院議員がしっかり話されました。

 先日は高校生たちが民青同盟に加盟し、今日は高齢とはいえ元気いっぱいの方が入党くださいました。真下紀子道議のファンのようで、握手をとても喜んでましたよ。

 移動して八雲町へ。明日は町議選の応援です。

 【今日の句】消費税減税 踏み出す政権を

2025年10月10日金曜日

食料を大事にする国へ

 昨日までの3日間、岩渕友参議院議員と農林水産調査に。道総研の各試験場でも詳しく課題や研究成果を聞きました。肥料・飼料が値上がりしたばかりなのに円安が進み、尽きない農家の不安も聞いて胸が痛みます。

 岩見沢市で訪れた農家は、法人といえ家族だけで経営しています。この間は肥料代や機器類、基盤整備や乾燥施設関連費などが増大。安定的な収入へ「価格の最低ラインが必要」との話も、現場の実態をふまえれば当然です。

 コメの増産は、どこでも話題になりました。増産にしても、畑地化したのを水田に戻すには工事費がかかります。飼料用米から主食用に転換すれば、飼料をますます外国にゆだねることになります。農家は悩んでいるのです。

 ある農協では、「安易に輸入する道は違うと思います」と話される方も。「親元就農にもっと投資を」など、後継者育成についての率直な意見もうかがいました。やるべき課題は本当に多い。

 漁業でも今年は秋サケの不良が著しく、 日本海側の磯焼けも道南では太平洋側にまで広がりつつあるといいます。気候変動の影響と思われますが、元に戻るのを待ってはいられません。

 資源管理、魚種転換、経営安定策などのほか、水産加工場は冷蔵・冷凍がカナメなだけに電気料金の高騰が厳しいなどの話も聞きました。消費税減税や緊急支援策、研究機関への思い切った予算の配分などが必要です。

 久しぶりにじっくりと農林水産の実態を聞き、日本の食料とともに北海道の各地域が瀬戸際になってきていることを痛感しました。どの党も農林漁業の必要さを言うのに、シンプルに「どうして予算を増やせないのですか」との率直な意見があったのも当然です。

 食料を大事にしない国は、国民の命と健康を大事にしない国。財界・大企業や米国に言われると大盤振る舞いの自民党政治は、もはや限界です。さらに政策力を磨いて、新しい政治をと訴えていきたい。

 【今日の句】裏金に 反省なき党 孤立をし

2025年10月8日水曜日

この実態を届けたい

 昨日から岩渕友参議院議員が来道し、いっしょに街頭宣伝や第一次産業団体など訪問・懇談。道民医連からの要請には、会議のため同じく来道していた小池晃参議院議員・党書記局長も同席し、医療・介護の苦難打開へ力を合わせようとの話し合いになりました。

 岩渕さんは農林水産委員となり、あらためて実態をつかむうえでの調査です。昨日は北農中央会と道森林組合連合会、今日は道漁連など農林水産3団体で実態をうかがいました。私自身も比例議席を奪還して、懸け橋にならなきゃと痛感です。

 北農中央会では小椋茂敏副会長らが応対くださいました。岩渕さんが喜多方市出身とわかり「食育に力を入れている喜多方から、私たちも学んでいるんです」と、思わぬ声をかけていただいて懇談が始まりました。

 新米の歩留まりと今後の店頭価格、猛暑によるバレイショやタマネギへの影響など、農政上の課題は山積です。気候変動に応じた基盤整備についても話題になりました。

 道森連では根布谷禎一副会長から、道産材活用や林業従事者の現状などをうかがいました。道産材を活用した事務所内も案内いただき、この間の技術発展の努力も学びました。

 活用とともに植林・造林がなければ、持続可能な林業になりません。下刈りなど伴う造林事業者の確保・育成が急がれます。国会で反映できるよう、北海道からの発信や連携にも力を尽くしたいです。

 道漁連・瀧波憲二専務らとは、海洋環境の変化や資源管理、水産物輸出など多岐に渡る懇談に。今年はサケの水揚げ量が昨年の半分で、単価は高いといえ、漁業者にとっては厳しい実態です。

 3団体とも共通して、外国の方々が現場を支えている実態も口にされました。共生への努力も、ていねいに進めています。広がる排外主義に対して、事実を理性的に伝えていきたいとも思います。

 道民医連の要請は介護の充実を中心にしつつ、医療での深刻な経営危機も訴えがありました。人口減少と高齢者増加が同時に進行する北海道では、医療・介護分野は党派を超えて力を入れるべきだと訴えたい。

 食料・農業や医療・介護など生きるうえでの土台が、こんなにも壊されているのかと日々感じます。高市総裁になろうと、自民党政治がおおもとから変わるわけではありません。

 農林漁業予算や社会保障予算を大幅に増やすため予算を組み替え、富裕層などへも適正な課税を求めていきたい。株価がどんどん上がって大株主は資産を膨らませていくなかで、国民は物価高などに苦しんでいるのですから。

 道総研での調査や農家との懇談などもありますが、あらためてまとめたいと思います。

 【今日の句】食料を 市場任せで いいものか

2025年10月5日日曜日

力を合わせ乗り越えた

 この土日は党地区委員会の会議をまわり、道建交労定期大会では党を代表して連帯あいさつ。どこでも話題は自民党・高市総裁で、新たな共同・運動や対抗軸をつくろうとの意欲も高まってきました。私もがんばります。

 党中央地区には、高市総裁に決まってすぐ「今後の政治はどうなるのか」と心配の電話があったとのこと。大軍拡やスパイ防止法、ジェンダー平等の後退、社会保障制度の改悪など、確かに心配です。

 しかし、国会では自公は少数。野党の側が問われているのに、国民民主・維新・参政などが連立政権への含みや協力姿勢を示しています。悪政は許さない世論づくりを急がなくては。

 道建交労は結成25年。森国委員長が結成当初の2大闘争(じん肺・国鉄)に触れて、どんな情勢でも力を合わせ乗り越えてきた歴史を話されました。

 私が現職だった10年前、救済法案めざす院内集会などが開かれたことを思い出しました。亡くなられた方もいたなか、「なくせじん肺」との必死の訴えが胸に響きました。

 国鉄闘争も、北海道では争議団と家族を支える集会などに、何度も参加しました。多くのことを学んだ、歴史的な労働運動でした。

 今もじん肺で苦しむ方はいるし、不当解雇や長時間労働・過労死など、裁判などで争っている方もいます。高市総裁が、自分の決意を込めて「ワークライフバランスを捨てる」と言ったことを、どう受け止めたでしょうか。

 旭川市では市議団の定例宣伝にも参加して訴えていたら、出張と思われる方から「はたやまさん、がんばって」と声がかかったり、日曜版電子版のチラシを受け取りにきた方がいたりと、激励や反響が相次ぎました。

 今週から来週は、政権の枠組みを含めて流動的な状況になるでしょう。月末には米トランプ大統領が来日することで、どの党も米国追随の姿勢なのか問われてきます。国会とともに北海道でも、声をあげていきたい。

 【今日の句】どの党が 自民補完か 見えてくる