今日の「しんぶん赤旗」くらし・家庭欄の、幼児期に育つ力と子育て新制度の問題点の関連がわかりやすい! つまり新制度は「人間として大切な力」が身につかないのです。
全国保育団体連絡会会長の大宮勇雄さん(福島大教授)インタビューです。
かいつまむと、
●幼児期の教育の一番の課題は「話し言葉」そのものを豊かにすること
●話し言葉は目の前に必ず「相手」がいる
●だから「話し言葉」=「人とともに何かをする力」
●そこから「意欲」「関心や熱中」する力が、幼児期に育つ
●新制度は、幼児期の「教育」と「保育」をはっきり分けている
●「教育」は「学校としての教育」に似ているかが基準で、それ以外の時間は「保育」となる
●「教育」と「保育」が対立させられている
●そこから来る問題が2つある
●①幼児期に身につける大切な力がかなり狭くとらえられている
●「学校での教育」に子どもを合わせることだけに、目が奪われるのではないか
●遊びや生活を通してという本来の教育の時間が失われるのではないか
●②保育の規制緩和が、強引に進められるのではないか
●「教育時間の外」に「保育」があるという考えでは、生活や遊びのもつ教育的な意味合いが不当に低く見られる
●そこには「保育」分野の規制緩和を進める、政府の思惑があるのではないか
●政府がやるべきは、幼児期の大切な育ちを、あらゆる園で、あらゆる時間の中に実現していくために、環境や待遇の改善、研修や研究の時間を保障すること
--だいぶ長くまとめてしまいましたが、幼児期に生活や遊びを通じて他者と交わる意味がハッキリと示されてスッキリしました。
そして、この子育て新制度は「学校としての教育」を先取りする=早期にエリートを養成していく制度、と私には映ります。
この制度では、エリート以外の「その他大勢の子」の成長など、関係ないのでしょう。
このまま見過ごすわけにはいかない。
ぜひ、子どもの育ちに関心のある方もない方も、この記事と「しんぶん赤旗」を広めていただければ嬉しいです。
【今日の句】 子どもらと 話す時間を 親たちに
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